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傷や哀しみを僕に預けて

[114]  ふく  2008-01-29投稿
深い傷を負う
哀しそうな表情と恋に怯える身体
何処まで君の暗闇を明るく照らせるだろう
懸命な笑顔に隠された僕への気遣いと優しさ
無理をさせたら今にも崩れ落ちそうな小さな身体

いつか君がまた心から誰かを信じ笑顔になれるまで側にいたい
君に安心をあげたい
そして君を幸せにする誰かが僕で在りたい
無理して忘れる必要はない
少しずつでいいから君が背負う傷や苦しみを僕に分けてくれたら
そしたらその重い荷物を僕が何処かに捨てて来てあげる
大丈夫
過去はいつしか小さな塵となって消えるさ
未来の光だけを信じて僕の手を握って欲しい
君を何処へでも連れて行ってあげる

君が寂しい時に人差し指で唇を触る癖
せめて僕といる時だけはそんな思いをしないように
ただ君を一人にしたくはなくて寂しい思いをさせたくなくていつも僕は君の手を握る
人差し指が唇に届かないように強く手を握る
君の横顔が少し嬉しそうでその表情が何だか嬉しくて瞼が熱くなる
守りたい
君のどんな過去も受け入れる覚悟はある
だから全てを預けて手を離さないで

深く傷付いた君を見るたび
無理をして笑ってくれるたび僕の心臓は悲しく波打つ
またあの時のような素直な喜びを見たいから僕の手は君の手を待っている
君が僕の手を選んでくれるように僕が頑張るから

君を守りたいとか
君を幸せにしたいとか
君を一番に考えているつもりだけど少しの恐怖もある
もう傷付けてはいけない
信じ続けてもらいたい
黙って着いてこいなんて偉そうな事は言えないけど想いだけは誰よりも強い
ただこれだけだけど君が潰されないように守れるように強くなろう

いつしか君の傷が消えて迷いが無くなったら僕に見せて欲しい
君の色んな表情を\r
何一つ曇りの無い君の本当の姿を

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