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ばぁば 最終話

[431]  レオン  2008-01-30投稿
丁度、余命宣告通りの半年後、祖母は死んだ。


私を一人残して…。


私の誕生日を一ヵ月過ぎて、祖母の桐のタンスから手紙を見つけた。
私の誕生日に渡すはずの手紙を…。

いくら「ありがとう」
を言っても感謝しきれない。
大っ嫌いだったよ。
頑固物で
優しくなくて
魔女みたいで
働いてばっかりで
素直じゃなくて…


私を一人っきりにして…


でも大好きだったよ。
私に愛情を注いでくれた。
私を見守ってくれていた。
寝る時、寝てる私の頭を撫でてくれてたの、知ってるよ。



春が来て夏が来て、秋、冬へと季節は何度か変わり、私も大人になった。

働きながら学校へ通い、看護士になった。



ねぇ、ばぁば…
聞こえますか?

私、春に結婚します。


私は純白のウエディングドレスを買った。
あのお金で。

ありがとう、ばぁば。

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