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ファム・ファタール

[372]  2006-04-16投稿
――ファム・ファタール
“運命の女”
これは、一人の少女の物語である――…

「はぁ、やっとテスト期間が終わった」
彼女の名前は原田愛
翼ヶ丘高校の二年生だ。
「オイオイ、学年トップの今の姿を見られたら皆幻滅するよ」
こっちは友人の佐藤加奈だ。
「うるさいな、努力家は疲れるの、それより、彼氏からは?連絡きたわけ?」
途端、友人――加奈の目には大粒の涙が溜っていた。
「――っ」
はぁ、とため息を着いた。
「振られた、のね?」「う゛ぅ゛――ぐやじぃよぅ゛」
「はいはい。また次の相手をみつけよ。ね?」
恋愛未経験の愛は、これぐらいしかかける言葉が見つからない。

数分後。
泣きやんだ加奈は、やっとの声で言った。
「振られた後は辛いけど、恋をしている時はその人だけのヒロインになった気がするの……そうだ!」
とっさに、『これだ!!』と言うような声で加奈は「愛も恋をしてみない?」
瞬間 は? といった感じで愛は拒絶した。
「あ――も―っ!そうやって勉強にしがみついてると、電卓ニンゲンになっちゃうよ!」(で、電卓……)
「つまりは、人間らしい感情も使わないと、ただのの〜みそ機械ニンゲンになっちゃうよ、ってこと!」
いつ回復したのか、いつもの加奈が戻ってきていた。
そして愛は、一時間以上も加奈の話を付き合う事になる。

帰宅途中に愛は、本屋に立ち寄った。
いくつか本を物色しているとき――
ふと、目に止まった本があった。

ファム・ファタール

「ファム・ファタール……“運命の女”か」愛は何故か、何て事無い本に、しかし、とてつもなく引かれた。
愛はこの本を購入。
これは余談だが、愛の所持金は600\である。本の値段は595円だ。つまりぎりぎりの値段で足りたのである。
愛は家に帰るなり自分の部屋へ直行した。

ファム・ファタール

1ページ目。

星が瞬く宵の中
一人の命が産み落とされた
彼女が産まれたのは、必然。
そして、とある運命を背負うのも、また必然……
「必然……」
次に進む。

2ページ目。

風が吹かれる明け方。そこに、もう一人の命が産まれた。
彼が産まれたのは偶然。
しかし、彼女と出会うのは、必然。

「……話が見えないなぁ」
今日はもう寝る、と
愛はそのまま就寝。

彼女は気付いているだろうか。
それが自分を指している事に……

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