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寒さと暖かさ下巻??

[347]  堀キコ  2008-01-30投稿
絵梨原が画面を見ると、
“金崎さん”の文字。
絵梨原が金崎のメールを開いた。

佐高が絵梨原がメールを開いた事に気付き携帯を閉じようとした、、、
だが、佐高は止めた。
絵梨原は泣いている。
大粒の涙を何滴も、携帯の画面が濡れても、そんな事はお構いなしに泣いている。佐高はため息をして、寝る事にした。

『なあ、河内君やっぱ馬鹿だわ、お前がスイスじゃなくてアメリカに行くと思ってたんだ?
俺も馬鹿なんだけどな??いやっ見る目が無いのかな?だってよ、惚れた奴が、借金まみれ、無愛想、ツナマヨが嫌いだもんな???これが初めてだけど、俺さ、お前の事が好きー???初めての告白がメールかよ!!!!(ノ゚O゚)ノ』

これからお別れのような内容のメールではなかった。それが無償に悲しかった。
『これからお別れなんだよ!』

絵梨原はお別れの言葉を掛けて欲しかった。
数分後、返信が来た。

『なあ、お前スイスで笑顔でいれるか?』

『自信無い。』

『じゃあしょうがねぇな、俺がおまじないかけてやろう。』

『おまじない?』

『笑顔でいれない時、空見ながらこの言葉を繰り返しなさい??
シテルアリガトウアイ。』

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