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宝物22

[134]  ラク  2008-01-31投稿
授業が終わると俺は誰よりも早く部屋を出て学食に向かった。早く真紀の顔が見たい。
学食に着くと、真紀がもうすでに誰もいない学食の前で待っていた。
こんなに早く走ってきたのに、一秒でも早く真紀に会いたいがために。それなのに真紀のほうが先に来てるなんて…
俺は息を切らしながら言った。
「ハァ…、ハァ…、ゴメン、待った?走ってきたんだけど…」
真紀は笑って答えた。
「ううん、全然待ってないよ。私も今来たとこ!」
真紀は全く息が切れている様子もなく、いつも通りの口調だった。
真紀がこの前よりも早いペースで歩いていく。俺はそれを必死に追い掛ける。
ファミレスに着いた時には俺の心は緊張でいっぱいになり、途中歩きながら真紀と喋っていた内容なんて全く覚えていなかった。
俺は中に入る前に大きく息を吸い、心を落ち着かせてから中に入った。でも全く効果はなかった。真紀はそれを嬉しそうに見ていたのだが、俺はそれに気づかなかった。
席に座った途端、真紀が
「優くん、ここって何がおいしい?」
俺はその言葉で少しだけ心が落ち着いた。真紀だけしか見えていなかったのが今の一言で他のことに意識が向くようになった。
真紀が俺に気を使っているなんて俺は知るはずもなかった。

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