携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 私を葬る ニ

私を葬る ニ

[358]  tomio  2008-01-31投稿
 途切れ途切れの記憶のフィルム。
真っ白なあたしの脳裏。
ぼんやりと初めに浮かび上がるのは、
自転車をこぐ母の背中だ。

うしろの荷台で揺られながら、
母の背中が大きくて、前が見たいあたしは泣いてる。

道は長い上り坂。
ひぃひぃふぅふぅ母の呼吸を聴きながら、
なにかしらの野菜に似ている2本の足が、ペダルをこぐのを見つめている。

ママ頑張れ〜
ってフザけて笑う

背中しか見えない母の声が答える。

ちぃちゃんが降りたらママ楽なの。

記憶のフィルムがカタカタ揺れる。

母の顔に、暗い影が落ちている。

今日、私は母に殺された。

感想

感想はありません。

「 tomio 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス