携帯小説!(PC版)

初雪の面影

[300]  もね  2008-02-03投稿
初雪が降った日きみと出会った。
きみは一人心細く泣けないままふるえて、ぼくと出逢う為にだけ産まれてきたよと。
ずっと待っていてくれたきみ不安におしつぶされて。
ぼくは全身の力できみに逢いに行ったよ。最後の出逢いと知っていた。
まるで夢の中のよに運命はやってきて何も分からないまま。
苦しかった耐えていたきみ。そんな小さな体で。
小さくて壊れそうな体ぼくの腕の中暖めて。やっと逢えたと、きみの寝顔がほころんだ
生きれなくても良かった。ただこの温もりが温もりが欲しかったと。
ぼくはきみが聴く最後の言葉を言った。口づけてると人は見ていた。ほんとは誰も聞いてない二人だけの言葉。
ぼくの所に来てくれてありがとう
来てくれてありがとうありがとう
言葉もないきみだけど、きみの顔に微笑みが浮かぶ。
暗い空雪が降りしきり12月だというのに積もってゆく。
初雪の日きみと出逢ってきみはそのまま腕の中溶けてしまった。白くけがれない妖精のまま。
今でも雪が降るときみを思い出すよ。
そっとつぶやく心の中。
「来てくれてありがとう」と


2002年天国へ行った娘へ

感想

感想はありません。

「 もね 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス