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ナンクルナイサ?

[292]  なお  2008-02-03投稿
「サンキュ!」

「海……!」

海の目はきらきら輝いていて、私は吸い込まれそうになった。海のこと好きだって、叫びたくなった。


だけど、それよりも、ちょっとでも感情をゆるめたら、溢れだしてしまいそうなこの涙たちをどうにかしたかった。


「海…っ……っ」


私の頬についに涙が伝った。こらえきることが出来なかった。

「ホントに頑張るんよ…!!いつだってあたしは味方や…!だから、諦められんなら…がんばり…!」


ぎゅっ…


海が優しく私を包んだ。私は海の胸の中で静かに泣いた。


そして、ついに海が飛行機に乗り込む時がきた。
どんどん海の背中が小さくなっていく…

私は涙を止めることなく、見送っていた。すると、海が振り返って…

「ナンクルナイサ…!」

笑いながらこういった。"なんとかなるさ"という意味。


大好きさ…海…

最後まで、自分を持ってるあんたが…


歌手になったあんたも、そのままのあんたも


大好きさ…





fin

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