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心の恋人

[314]  ゆき  2008-02-03投稿
高校時代は、単なるクラスメート。
卒業後は、たまに集う同じグループの仲間になった。大学は地方に離れたケド、時々電話をしたり、恋の相談までした仲の男友達。
思春期の不安定な時期に、純粋な絆を築けただけに、それはそれは大切な仲間になった。

時は流れて、お互い大人になり、仲間としてとても大切になりすぎていたそんな時に、お互いに恋人がいない時期が1度だけあり、そんな時彼に、恋人として見れないかと言われたことがあった。

結婚するなら最高なんだろうな、とは思えてはいたものの、その時の私は精神的に幼すぎた。大切な決断とは気付けなくて、もっと最高な相手なんて、いくらでも出会える気がしていた。

数年後、彼から結婚すると報告を受けた。とても素敵な奥様だった。幸せになってと素直に願った。

あれからさらに時が経ち、彼は二人のパパとなっている。

相変わらず、仲間でいるから、ほんのたまに、たわいもないメールをし合う。

私は、未だ1人。

思い起こせば、彼ほど誠実な男性に出会ったものだろうか。

久しぶりのメール。

ちょっぴりドキドキ、そして相変わらず温かい優しさが溢れている。いつの間にか、そんなメールを心待にしている自分に気付く。

タイミングのズレ。

彼とは一緒になれなかったケド、一生の友達。

私にとっては、心の恋人でいさせてください。

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