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捨てられ子7

[341]  鷹斗  2008-02-03投稿
少年と暮らし2週間たった頃だった…

僕はいつもの様に仕事を終え、家に帰って来た。

「ん…」
少年の様子が、何かおかしい。
僕は聞きたい気持を我慢し、いつもの用に一緒にご飯を食べ、テレビをみていた。

「あの…」
少年が、話しかけてきた。
「何?」
僕は少年の方を見た。

「お母さん…何で…僕を捨てたのかな…」
少年は小さな声で言い、下を向いた。

「…」
僕は何も言えなかった。

「僕の事…嫌いなのかな…」
「悪い子だからかな…」

僕に必死に何度も問いかけ、大声で泣き出した。

はじめて少年の泣き顔を見た。
少年は、一緒にいる時は決して泣き顔や暗い顔をしなかった。

僕は何も言えなかった…出来なかった…情けなかった…

少年は泣き疲れ、寝てしまった。
僕は、布団をひき少年を寝かせ一緒に寝た。

少年は僕の手を掴み離さなかった。


後で知った話しだと、近所の子と友達になり母親に甘える姿を見て、淋しくなったのだろう。

次の日、少年はいつもの様に振る舞った。

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