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私の中の私のA

[476]  さタン  2008-02-04投稿
少年A=姉場 将(あねば・ まさし)中学生

少年Y=矢口 四季(やぐち・しき)中学生

Yの実父=野木 炎(のぎ・ほむら)中学教師


『なあ将、猫の舌って猫舌だと思うか?』
ニヤニヤしながらそう呟いて近所で捕まえた野良猫に熱湯を浴びせてみる四季。
四季と将が二人きりになった時に、四季が将に時折見せるそんな一面に将は不感症気味だった。


四季は昔から頭がよくて人気もあったから、自分にだけはありのままの四季をみせられるということなんだろうと将は思うことにしていた。

将はいわゆる『空気の読めないコ』だった。
思ったことは素直に言ったし、自分が正しいと思ったら決してそれを曲げようとはしなかった。
だから昔の将は敵が多く、クラスなどでも浮いた存在だった。
だが小学校三年生になった頃、新しいクラスで人気者の四季が何故かしつこく話しかけてきて、それにこたえているうちに将は人の心を読むのが得意になった。
おそらく四季は将の、他の奴等とは違うニオイに気付いていたのだろう。

中学生になった今では、そこそこに笑いをとって―上辺を取り繕う量産型の自分に偽りを感じながらも―くだらない時間を通り抜けらせることがうまくなっていた。

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