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レジェンド‐新世紀伝説 28

[395]  朝倉令  2006-04-18投稿


「タァーッ!」



 へし折れたナイフを投げ付け、金髪の男ジェフが村山剛に前蹴り・回し蹴り・踵落としと、息もつかせぬ猛攻に出た。 テコンドーの技である。


 木崎も、山際晋の九節鞭(くせつべん)に絡め取られたナイフを放してミドルキックを連発する。 こちらはムエタイ(タイ式キック)だ。


 攻撃に転じる出鼻をくじかれた剛と晋は、各々一発目の攻撃を受けた後、軽快なステップで避ける。



「なかなかやるね」


「ああ、油断するなよ晋」


 二人は飛び違いながら短い言葉を交わし、今度は違う相手と向き合う。






「ハイヤァッ!ハッ!」



 勇ましい掛け声と共に、リンは風車の様に回転させた長大な棒を流星のように突き下ろしていく。


カッ! と乾いた音がして棒が軌道を変えられ、続いて鬼島義行の鋭い打ち込みが飛んでくる。 受けと攻めを同時にこなす動きだ。

 リンは棒ごと体を旋回させ、数メートルも飛び下がると手近の男に強烈なパンチを見舞う。



「貰うぞ!」



吹っ飛んでいった男が手放した棒を空中で受け取ったリンは、気合いと共に膝でへし折り、鬼島目がけて突進していく。  目が回りそうな速さだ。



「こっちも二刀流だ!」



 叫ぶ声と同時に繰り出される攻撃に鬼島は舌を巻きながら、受けに専念せざるを得なくなっていた。






「いくか!」

「おうっ!」



 合図の声と共に山際晋と村山剛は技をあわせ、木崎に形意拳の絶技を奮っていった。


 晋が木崎の膝に低い蹴りを叩き込み、剛がパンチをさばいて両拳で発勁(はっけい)をぶち込む。


 形意十二形拳のひとつ【馬形(まーしん)】であった。







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