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ファニーベイビー?

[148]  スカーレット  2008-02-05投稿
「待ってよ、岡田さん!」
振りかえるとポールが追いかけてくるのが見えた。私はそれを無視して歩きだした。しかし、すぐ追いつかれてしまった。
「悪かったよ、その…君を笑い者にするつもりはなかったんだ。」
「もう、いいです。どいてください。」
「どいたら君は家にかえるんだろう?」
「当たり前でしょ?私が帰るのになにか文句あるの?」
「コートも着ずに?」
ポールはそういって私のコートを差し出した。私はひったくるようにしてそれをとると、再び帰ろうとした。が、またもやポールはそれを遮った。
「もぅ、なんなの?」
怒り心頭で私は半ば叫びつつ、彼を見た。
「あ―…その…。」ポールは言葉をじっくり選びながら言った。
「その…埋め合わせをしたいんだ」
「はぁ?」
「その…今日のことをね。だから連絡先を教えてくれない?」
この男頭イカれてるんじゃないの?
「結構です。」私は冷たく彼を突き放した。
「もう、はっきり言って、私あなたに会いたくないわ。だから結構です。」
そう言うと、走るようにしてその場を立ち去った。もし私があの時、もう少し余裕があれば、彼のひどく傷ついた顔を見ることができただろう。しかし私は、脇目も振らず走り去った。

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