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初恋24-3

[192]  エリ  2008-02-06投稿
「エリ、してもいい?」
言葉の意味がわかった。
一瞬、アキの時の恐い気持ちがよぎった。
「エリが恐いならしないから。」
私の表情をみてダイキが察してくれたんだろう。
確かに恐いと思ってしまう。
痛くてつらい思いしかわからなかったから。
実際ダイキは今までキス以上のことはしてこなかった。
私のことを大事にしてくれてるのが嬉しかった。
だから、そんなダイキだからこそ大丈夫って思えた。
ダイキを見つめたまま小さく頷いた。
「いいよ。大丈夫。」
照れて真っ赤になっている私の頬に優しくダイキがキスをした。
お姫様抱っこでベットに運ばれる。
ダイキが丁寧に私の服を脱がせて、私がダイキの制服を脱がせる。
緊張して手が震えてしまう。
「エリ、無理しなくていいんだよ。」
ダイキが手を握って心配そうに言った。
「ううん。ダイキとなら恐くない。」
見つめながら笑顔を見せた。
「恐くなったら言えよ。すぐやめるから。エリに嫌な思いさせたくない。」
ダイキがぎゅっと抱き締めてくれた。
ダイキの鼓動が伝わってくる。
ダイキも緊張してたのかな?
すごくドキドキしていた。
そして私たちは温もりを確かめ合うように抱き合った。
ダイキは何度も何度も「大丈夫か?」って確かめてくれた。
その度に頷いて、ダイキの優しさを感じた。
恐さなんて少しも感じなかった。
感じたのは優しくて暖かくて、とても愛しい痛みだけ。
それが嬉しくて、どうしようもなくて、少し泣けてしまった。
「エリ?泣いてるの?やっぱり無理させた?」
心配そうなダイキの顔に少し笑えてしまう。
「大丈夫だよ。ただ嬉しかっただけだから。」
ダイキは優しく抱き締めてくれた。
瞼にキスしてくれて、それが頬に変わって、最後に唇に深くて優しいキスをくれた。
そんな優しい彼をとても愛しく思った。
ダイキだからこそ、愛しく思えたんだと思う。
私たちの絆が、より強く繋がった気がした。
そして、これからずっと、それがより強く、確実に繋がっていけるものなんだと信じていた。

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