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未来-2-

[148]  ミー  2008-02-06投稿


(お母さん…泣かないで…)
(…)
(お母さん…)



目が覚めると、病院のベッドの上だった…

「あっ!佐伯さん目ぇ覚めたんですね」

声のする方を見ると柳瀬がいた…

「って!!どうしたんですか!?」

「えっ?」

「どこか痛いんですか?」

「看護婦さん呼んで来ま…」

「止めて!!」
部屋から出て行こうとする柳瀬に私は怒鳴った…

「すみません…」柳瀬は謝りドアの前で突っ立っている


「あの…何で泣いてるんですか?」

「えっ?」
私は柳瀬の言葉に漸く自分が泣いている事に気づいた…

「あの…僕でよかったら相談のりますし…」

「何で?」私は呟いた

「えっ?」

「何で私を助けたの…」

「…」

「勝手なことしないでよ!誰が助けてくれって言ったのよ!人を助けた、自分はヒーローとか思ってんじゃないの?赤の他人のくせに馴れ馴れしく話しかけて来ないでよ!迷惑なのよ!!」

「あの…」

「出てって!」

「…」


ガラッ…パタン…

「ハァ…」私は溜め息をついた

ズキッ
再び頭に激痛が走る

「いっ!」
私の意識はそのまま途切れた…

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