未来-2-
(お母さん…泣かないで…)
(…)
(お母さん…)
目が覚めると、病院のベッドの上だった…
「あっ!佐伯さん目ぇ覚めたんですね」
声のする方を見ると柳瀬がいた…
「って!!どうしたんですか!?」
「えっ?」
「どこか痛いんですか?」
「看護婦さん呼んで来ま…」
「止めて!!」
部屋から出て行こうとする柳瀬に私は怒鳴った…
「すみません…」柳瀬は謝りドアの前で突っ立っている
「あの…何で泣いてるんですか?」
「えっ?」
私は柳瀬の言葉に漸く自分が泣いている事に気づいた…
「あの…僕でよかったら相談のりますし…」
「何で?」私は呟いた
「えっ?」
「何で私を助けたの…」
「…」
「勝手なことしないでよ!誰が助けてくれって言ったのよ!人を助けた、自分はヒーローとか思ってんじゃないの?赤の他人のくせに馴れ馴れしく話しかけて来ないでよ!迷惑なのよ!!」
「あの…」
「出てって!」
「…」
ガラッ…パタン…
「ハァ…」私は溜め息をついた
ズキッ
再び頭に激痛が走る
「いっ!」
私の意識はそのまま途切れた…
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