essay
私が子供をおろすことになって、彼はすごく悲しんで泣いていた。
私は冷たいから、正直そんなに悲しくなかったけど彼が泣いていたから一緒に泣いてしまった。
私の中に赤ちゃんがいる。
それでも私はまだ生まれてきていない、本当に存在しているのかどうかさえわからないものに対して、それをおろすのが悲しいとかそういう気持ちにはならなかった。
仕事をしているとき、少し体がつらく感じられることがあったが誰にも言わなかった。
私は次の休みにすぐに近所の産婦人科に行った。
私はちょうど20歳になったところで、未成年ではなかったので親に話さずに済んだ。
産婦人科で医者に子供をおろすのにいくらかかるのかと聞いたら、
「お金の問題じゃないでしょう」
と、少しきつく言われてしまった。
私はそうじゃなかったけど、これがもし本当はどうしても子供を生みたくて、でも込み入った事情のもと泣く泣く子供をおろすことにした人に対してもこんな言い方をするのだろうかと思ったら、いやな医者だなと考えてしまった。
私は妊娠していたものの、まだまだ早期だったために中絶手術を受けられるのは少なくとも2週間先とのことだった。
その2週間を待つ間、ほんのわずかだが私の中に赤ちゃんがいるんだって自覚を持ち始めていた。
そしてそんな自覚が覚醒しきる前に中絶手術の日を迎えた。
私は冷たいから、正直そんなに悲しくなかったけど彼が泣いていたから一緒に泣いてしまった。
私の中に赤ちゃんがいる。
それでも私はまだ生まれてきていない、本当に存在しているのかどうかさえわからないものに対して、それをおろすのが悲しいとかそういう気持ちにはならなかった。
仕事をしているとき、少し体がつらく感じられることがあったが誰にも言わなかった。
私は次の休みにすぐに近所の産婦人科に行った。
私はちょうど20歳になったところで、未成年ではなかったので親に話さずに済んだ。
産婦人科で医者に子供をおろすのにいくらかかるのかと聞いたら、
「お金の問題じゃないでしょう」
と、少しきつく言われてしまった。
私はそうじゃなかったけど、これがもし本当はどうしても子供を生みたくて、でも込み入った事情のもと泣く泣く子供をおろすことにした人に対してもこんな言い方をするのだろうかと思ったら、いやな医者だなと考えてしまった。
私は妊娠していたものの、まだまだ早期だったために中絶手術を受けられるのは少なくとも2週間先とのことだった。
その2週間を待つ間、ほんのわずかだが私の中に赤ちゃんがいるんだって自覚を持ち始めていた。
そしてそんな自覚が覚醒しきる前に中絶手術の日を迎えた。
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