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学校の屋上の警察署 ―針女編―

[594]  堀キコ  2008-02-07投稿
―市立御陵高校―\r
この学校にはある噂がある。

この学校の創立六十六年の記念日に学校の屋上の貯水庫の裏側で四時四十四分に『ソウリツロクジュウネンサトウロウノカゲガアル』と唱えると別世界に連れて行かれる。

というどこの学校にもありそうな七不思議である。
四時四十分、屋上へ続く階段を一人の女子生徒が上っていた。
高村真奈 高校二年生であった。
真奈は貯水庫の裏側に着き腕時計を見た四時四十三分五十七秒、、八、、九、、四時四十四分ジャスト!!
「ソウリツロクジュウネンサトウロウノカゲガアル!!!!」

四時四十五分、何も起きなかった。
「何やってんだろ私、馬鹿みたい。」


真奈がその場を去ろうと貯水庫の隣を通った時、
「えっ?」
真奈の腕を貯水庫から出て来た手ががっしり掴んでいた。
真奈が恐怖で叫ぼうと息を目一杯吸った時、

手が真奈ごと貯水庫の中へ引きずり込んだ。


「えっ!えええぇぇ〜!」




「おや?俺を起こしたのはこんなにかわゆい女の子だとは、ふああぁぁ〜」

真奈の前に現れたのは胸元が大きく開いた白いシャツと破れたジーパンを着た白髪の青年だった。

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