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不愉快なコウモリ?

[465]  金田一コナン  2008-02-07投稿
白い閃光があがる。 目に焼きついた光に、めまいににも似た感覚をうけながらも僕はその「光景」いや、その「惨状」を、じっくりと観察した。公園のシンボルである、樹齢千年を越える大木に、ワインのようなどす黒い血に染まった男が吊し上げられている。
その惨状はさながら『死を運ぶ蝙蝠』を、連想するかのようなデザインだった。また後方でフラッシュが挙がる。

死体が運び出されても、僕と上司はその場を離れなかった。いや、離れられなかったのかもしれない。調査を始める。上司は行動派だが僕はデスクワーク派なので、まだ光がのこる目をこすりながらゆっくりその場を観察し始めた。
しばらくすると、上司が折り畳まれた紙を発見した。早速開けてみると「闇にまみれた愚か者よ、自らの罪を抱きながら眠れ」「fromダンテ男爵」と、書き綴られている。これは、どうやら犯人が被害者の断末魔に贈った最後のポエムらしい。こいつは上司が明日調べると言ってポケットにしまった。

その日はその後これといったものは無く上司にこっぴどく説教をくらい、調査は終了した。空はほんの少し青みがかっている。

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