二人乗り☆
私の憧れてた、好きな人との二人乗り。
彼の広い背中をみながら、腰に手をまわすのが恥ずかしいから彼のシャツをギュッと握る。
「みんなに好かれてるよね」
「そんなことないよ」
「おまえもみんなのことが好きって感じだし。みんなと仲良しってとこが好き。」
たわいもない話をしながらいろんな景色を過ぎていく。
そんなにいぃ子じゃないのに…
そう思いながら彼の声から、表情を思い浮かべる。
「姉ちゃん…大山さんとは仲良くないの?」
「え……普通だよ」
「あの子頭いぃし話しづらいと思ってたけど、話してみたらいい子だった」
私と付き合い始めてから大山さんを姉ちゃんって呼ぶようになった。
過去に私に何があったかも知らずに。
全部話したら、姉ちゃんって呼ばなくなるかな?
だけど私には、過去をわざわざ話すような力が残っていなかった。
頭良くて可愛いあの子の陰の性格なんて、みんな信じないってあの時も思ってた。
「いい子だよね。」
精一杯明るい声で言った。だって顔は見えないから…。
「仲良しになればいいじゃん。おまえならすぐに仲良しになるよ。」
そんなにも慕っているんだね。
「うん。」
二人乗りは顔が見えないからいい。だけど君は、どんな顔してそんなこと言ってるんだろう。
「今日も姉ちゃんとね、…」
大事な友達もあの子にとられて、男友達もあの子の彼氏になった。その子たちと話せなくなっても我慢したの。あなたの事、誰にも言ったりしなかったよ。許してあげたよ。
私の大切な人まで奪わないで。
あの時に既に私の笑顔奪ったのに…
「あのね、」
全て話そうとした。
「なに?」
顔見えないからこわくて言えなかった。
「風気持ちいね。」
「うん」
彼の広い背中をみながら、腰に手をまわすのが恥ずかしいから彼のシャツをギュッと握る。
「みんなに好かれてるよね」
「そんなことないよ」
「おまえもみんなのことが好きって感じだし。みんなと仲良しってとこが好き。」
たわいもない話をしながらいろんな景色を過ぎていく。
そんなにいぃ子じゃないのに…
そう思いながら彼の声から、表情を思い浮かべる。
「姉ちゃん…大山さんとは仲良くないの?」
「え……普通だよ」
「あの子頭いぃし話しづらいと思ってたけど、話してみたらいい子だった」
私と付き合い始めてから大山さんを姉ちゃんって呼ぶようになった。
過去に私に何があったかも知らずに。
全部話したら、姉ちゃんって呼ばなくなるかな?
だけど私には、過去をわざわざ話すような力が残っていなかった。
頭良くて可愛いあの子の陰の性格なんて、みんな信じないってあの時も思ってた。
「いい子だよね。」
精一杯明るい声で言った。だって顔は見えないから…。
「仲良しになればいいじゃん。おまえならすぐに仲良しになるよ。」
そんなにも慕っているんだね。
「うん。」
二人乗りは顔が見えないからいい。だけど君は、どんな顔してそんなこと言ってるんだろう。
「今日も姉ちゃんとね、…」
大事な友達もあの子にとられて、男友達もあの子の彼氏になった。その子たちと話せなくなっても我慢したの。あなたの事、誰にも言ったりしなかったよ。許してあげたよ。
私の大切な人まで奪わないで。
あの時に既に私の笑顔奪ったのに…
「あのね、」
全て話そうとした。
「なに?」
顔見えないからこわくて言えなかった。
「風気持ちいね。」
「うん」
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