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宝物26

[133]  ラク  2008-02-09投稿
俺は真紀よりも一足先に食べ終わった。少し後に真紀も最後の一口まできちんと食べてくれた。本当に喜んでくれたみたいでよかった。
「ごちそうさま!すごくおいしかった!優くん、今日は私にお金払わせて。こんなおいしいオムライス食べたんだし、私が払うのは当然だって」
予想外の発言に少し戸惑ったが、すぐにそれを否定した。
「いや、いいって。食事誘ったのは俺なんだから。俺がオムライス薦めたばかりに真紀の選択権奪っちゃったんだし」
しかし真紀は俺の発言をさらに否定した。
「ダ〜メ!この前払ってくれたのは優くんなんだし。それにオムライスは私が優くんの意見をヒントにして自分で決めたんだから。今日は私に払わせて、お願い!」
俺は返す言葉が出て来なかった。
結局、お金は真紀が全部払ってくれた。俺は心の中に少し罪悪感が残ってしまったが、真紀が満足してくれたので嬉しかった。
俺達は外に出た。
歩き始めた途端、真紀が俺の手を握ってきた。
俺はドキッとした。真紀が自分から握ってくるなんて。
「優くんの手、すごくあったかい!」
真紀のその一言に俺は大きな幸せを感じた。
そして握ってきた真紀の手をさらにギュッと握りしめた。
この手をいつまでも離さぬように。

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