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友達のまま君に恋をする…?

[333]  なお  2008-02-10投稿
家に帰っても、記憶に残った沙恵の笑顔との戦い。

なかなか落ち着かない日々だ。

そんな最中、また俺は、沙恵に屋上に呼び出された。


「今度はどうした?緑川のことか?」


「うぅん…翔ちゃんのこと。」


「俺……?」


「うん…最近、元気ないから…どうしたのかなって思って…なんかあった?」


罪な女

ふと、そう思った。俺の気持ちを知らずに、気を使ってくれる沙恵。

よけいに好きになっちまうだろ…


「翔ちゃんには、いつもお世話になってるからさ!なんかあったらいつでも言ってね?」


「………おぅ」


笑顔を振り絞り、俺はすぐに屋上を去った。もう、涙が溢れそうで怖かった。自分が、悔しかったのだ。


お前が好きなのに…好きなのに……


-----------


翌日…

六時間目、俺は眠気眼をこすりながら、暗号と化した、方程式と格闘していた。


授業中、近くの席の女子から手紙が回ってきた。

「………?」

折り畳んであった手紙の面に、"翔ちゃんへ"と書いてあった。

そこから俺は、手紙の差出人が沙恵だと言うことを知る。


俺は、期待と不安を胸に手紙をあけた…




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