天の詩?
男が消えた後、部屋の中はすっかり元に戻り、三人を襲っていた痛みもなくなって、所々出ていた血もひいていた。
「土方、土方さん。」
新八が呼びかけるが反応がない。手をついて頭を垂れ、
か
と眼を見開いている。
何度目かで、ようやく応えた。
「大丈夫か?土方さん。あの化物に何されたんだ?」
顔面蒼白、手まで微かに震えている。
「あ・あの化物め俺に近藤先生を殺す幻覚を見せやがった。」
二人共もがいていたおかげで、奇妙な男が何をしていたのか知らない。
背中が冷や汗で濡れた。
「おい、総司は?」
起き上がりながら近藤が見回すと、部屋の隅で、膝にみきを乗せて気を失っている。
「お、そうだ、総司だ。」
新八が肩を揺らすと軽い咳をしながら目を醒ました。
「ゴホ・・・ぁ、新八さん、奴は?」
ああ
「消えちまったよ。」
沖田は安心したようで、笑顔をつくる。が、一瞬で崩れた。
ぁ
と言葉と一緒に息を飲みこんで膝元をみた。
「・・、あ、良かった、受け止めてる。」
みきが投げ出された後、それを受け止めようとしたまでの記憶しかなかったらしい。
「お前、身体は?」
いえ
頭を振った。
「なんともありません。」
「総司、みきを部屋へ連れて行ってくれ、ここでは人目につく。」
それと
土方は、もうすっかりいつもの調子を取り戻している。
その土方が左の方を指している、吊られて見ると何もない。
?
とも一度土方を見ると、左下、下、とやっている。
左下?
と
ふー
視線を落とした。
「・・・」
その光景に沖田は首筋まで真っ赤になった。
衣服が乱れて、白い脚が太ももの中程まで見えていた。
「・・・」
おい
おい
新八が外を見回しながら声をかけた。
「総司、早くしろ。」
「え・・、あ、は・はい。」
真っ赤っ赤に顔を染めながら、
ぱ ぱ ぱ
しどろもどろながら、乱れた衣服を直し、みきを抱きかかえて近藤の部屋を出ていった。
「土方、土方さん。」
新八が呼びかけるが反応がない。手をついて頭を垂れ、
か
と眼を見開いている。
何度目かで、ようやく応えた。
「大丈夫か?土方さん。あの化物に何されたんだ?」
顔面蒼白、手まで微かに震えている。
「あ・あの化物め俺に近藤先生を殺す幻覚を見せやがった。」
二人共もがいていたおかげで、奇妙な男が何をしていたのか知らない。
背中が冷や汗で濡れた。
「おい、総司は?」
起き上がりながら近藤が見回すと、部屋の隅で、膝にみきを乗せて気を失っている。
「お、そうだ、総司だ。」
新八が肩を揺らすと軽い咳をしながら目を醒ました。
「ゴホ・・・ぁ、新八さん、奴は?」
ああ
「消えちまったよ。」
沖田は安心したようで、笑顔をつくる。が、一瞬で崩れた。
ぁ
と言葉と一緒に息を飲みこんで膝元をみた。
「・・、あ、良かった、受け止めてる。」
みきが投げ出された後、それを受け止めようとしたまでの記憶しかなかったらしい。
「お前、身体は?」
いえ
頭を振った。
「なんともありません。」
「総司、みきを部屋へ連れて行ってくれ、ここでは人目につく。」
それと
土方は、もうすっかりいつもの調子を取り戻している。
その土方が左の方を指している、吊られて見ると何もない。
?
とも一度土方を見ると、左下、下、とやっている。
左下?
と
ふー
視線を落とした。
「・・・」
その光景に沖田は首筋まで真っ赤になった。
衣服が乱れて、白い脚が太ももの中程まで見えていた。
「・・・」
おい
おい
新八が外を見回しながら声をかけた。
「総司、早くしろ。」
「え・・、あ、は・はい。」
真っ赤っ赤に顔を染めながら、
ぱ ぱ ぱ
しどろもどろながら、乱れた衣服を直し、みきを抱きかかえて近藤の部屋を出ていった。
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