{ぁなたが好きなの！ロミオ！}

{ジュリエット…！}


-----------

｢うぅぅ…ｽﾞﾙｯ…ロミオぉ…ジュリエットぉ…よかったぁ｣


私は、冴川真帆♪今、噂の映画を見ています！だけど、予想以上に泣けて、号泣中…


｢ｽﾞﾙｯ…涙と…鼻水が…ｽﾞﾙｯ…とまんないよぅ…ﾋｯｸ…｣


｢うるさい｣


｢！？｣


｢横でうるさくされると、集中できない。｣


｢すみません…｣


若い男性の声だった。どこか聞き覚えがあったけど…とにかく私は、感動する気持ちを抑えることに専念した。


{ｆｉｎ}


映画も、エンディングにさしかかった。私は、エンディングまでしっかりみるタイプなので、最後まで残っていた。

隣の男性も…


エンディングが終わって、場内が明るくなった。

私は、すかさず隣の男性の顔をみた…


｢｢あぁーっ！？｣｣


叫んだのは、私だけではなかった。隣の男性は、学校で同じクラスの海条輝(ｶｲｼﾞｮｳ ﾋｶﾙ)。昔から、よきライバル(!?)である。

｢なんであんたがここに…？！｣

｢こっちの台詞だ！｣

思いもよらない相手にお互い困惑している。

だけど、いきなり海条が驚きの言葉を発した…

｢なぁ…これから暇……？｣

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