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ラビュー・ラビュー?

[302]  なお  2008-02-10投稿
「寒い……」

授業を終えた俺は、家路を急いだ。学校をでた瞬間、白銀の世界が待っていたからだ。

雪は、止むことを知らずに降り続けて、俺の体温を下げていった。


そんな最中…

「ん………?」


いつも通りかかる公園に、見覚えのある女子がいた。

思わず足を止める俺。

「広瀬……?」

クラスメイトの広瀬麻琴だった。今まで、少ししかはなしたことがないが、他人というわけではない。

俺は、広瀬に歩み寄った。

「広瀬……!」


「あっ、柚木くん!」

明るく迎えてくれたことに、うれしさを覚えたり…


「何してんの?こんな寒いのに…」

「初雪でしょ?なんか見とれちゃって…」


エヘヘと照れながら笑う広瀬が、可愛いと思った。

思えば、美女とは言えないが、可愛くて素直な広瀬は、男子の間でも人気があった。

「そっか…★けど、ひとりで?」

「うん…こっちの方向って、誰もいないんだよね…」

「確かに!俺と広瀬くらいだよな…」

「ねぇー…!」

しばらく会話を交わしたあと、俺たちは降りしきる雪を眺めていた。

黙って見つめていた雪は、美しくてキレイで…

会話がなくても、なんだか好きな時間だった…


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