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レジェンド‐新世紀伝説 30 決着

[381]  朝倉令  2006-04-19投稿


 カーンッ、という音に続いてカランッ、カランッ、と固い地面に木の跳ねる音が響いた。


「なっ……」

「突けーっ!!」



 陳(ちぇん)に手槍を巻き落とされた男が、あっけに取られた表情のまま突き倒されていく。


 陳の率いている男たちは村山剛の仲間である。


 大柄な連中だが武芸は素人な為、陳は『合図に従って動くように』と言い含めてあった。



「もうやめよう。 …そっちのリーダー格はあらかたやられたぞ」



 諭す様な口調で語りかける陳の言葉に、戦いに嫌気が差していた井田の配下たちは、各々武器を手放し始める。






「さて、降伏するかどうかはあんた方次第だけど」


 青龍の巨体に〈コ〉の字に囲まれたジェフと木崎の部下たち。


彼らは山際晋の穏やかな声の後、グルル‥と低くうなりながら姿を現した白虎の姿を見て、戦意を失った。






「ハアァーッ!!」



リンが烈帛(れっぱく)の気合いと共に、羽ばたく様な動きで一気に両手の棒を鬼島の棒に叩きつける。



「ケリつけるぞ!」



ダンッ!と地面に食い込むほどの猛烈な踏み込みの後、リンは体の側面を鬼島に打ち当てていった。


 ズシッと凄まじい重圧を感じた直後、鬼島は地に叩きのめされていた。



 八極拳の【鉄山こう(文字が変換できず)】である。



 鬼島の部下たちの大半は李兄弟に武器を叩き落とされ、戦う意志を失っていった。






「この男を世話してくれないか? ふさがっていた経絡(けいらく=気の通る道筋)は通したから」



 晋と剛は、イーズたちに劉源治の介抱を頼み、リンのいる方へ向かった。







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