携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<79>

奈央と出会えたから。<79>

[750]  麻呂  2008-02-11投稿
『あたし‥聖人を大好きだって気持ちは‥誰にも負けないつもりだった‥‥。
あたしは‥聖人と、ただの幼馴染みのままでいるのが辛かった‥‥。
ずっと‥ずっと‥辛かった‥。』


その場に座り込んだまま、ユカはボロボロ涙を流しながら、懸命に話し続けたー。


『入学してすぐ、
あたしは聖人に告白したけど‥。
あっさり振られた。あれは‥あの時の告白は‥一大決心をして‥やっと言えた気持ちだったのよ‥‥。』


聖人は黙って聞いていたー。


タツヤも床にヘタレ込んだままでー


聖人のパンチの余韻に浸りながら、聞いていたー。


クラスメイト達は、今初めて明かされたユカの聖人への思いにー


皆、驚きの表情を隠せないでいたー。


聖人とユカが幼馴染みだという事を知ったのとー


その聖人の事をユカがずっと好きで片思いに苦しんでいた事ー


そしてー


やっとの思いで、聖人に告白したけれど、その恋が報われなかった事ー。


それらの事実をー


ユカの口から直接聞かされたからー


クラスメイト達の驚きもひとしおだったー。


何よりも一番驚いたのはー


いつも強気なユカが泣いた事だろうー。

これには、あたしもかなりビックリしたしー


それと同時に自分のやった事を素直に認めたのも意外だったー。


どんなに意地っ張りで、わがままで、頑固者のユカもー


好きな人の言う事なら、こんなに素直になれるんだねー。


ついさっきまではー

一時はどうなる事だろうと思わされる程騒がしかった教室内もー


やっと落ち着いた風景を取り戻していたー。


そんな中ー


冷静にユカの話の最初から最後までを黙って聞いていた聖人が、ゆっくりと口を開いたー。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス