携帯小説!(PC版)

ひだまり

[789]  さやか  2008-02-12投稿
ひだまり…


私はいつの間にか、本当のものが見えなくなっていた…




私は、高校2年生になった
学校にも慣れてきて、毎日が楽しかった…


でも………


『皆〜おはよう〜!!』
私は明るくいつもの挨拶をした。


でも、私に挨拶をしてくれる人はいない…

(何で?…何かあったの?)

キンコーンカーンコーン…

朝のチャイムが鳴り、教室は静まりかえっていた…

一人取り残された私は、自分の席へと向かった…



『マジきもっ…』

一人の男子が、私の横で呟いた…


(…ぇっ?)


辺りを見渡すと、私を冷たい視線で見ている……


それからだった…

私は過酷ないじめにあった…


『死にたい…』

何度も思った…

誰も助けてくれない…

理由も分からぬまま、私はいじめられる…


『助けて!』

いくら叫んでも、ただ私の心の中で響くだけ…


『もう、死のう…。』

私は決意した…

このまま生きてても仕方がない…

皆もそれがいいんだよね?
駅のホームに立ち、電車のライトが私を照らし付ける…

『…さようなら…。』

私は落ちてゆく体を感じながら、最後の時を待った…

その時だった…

何かの棒が、私の足元に当たった。

気付けば、駅のホームにいる…

その横を、電車が勢い良く通り過ぎていった…


『死んじゃダメだよ…。』
私の手を掴み、誰かが言った…

見上げると、一人の女の子がいた。

片手にはスティックを持って…

『今、死のうとしたでしょ?ダメだよ。死んだら、何も残らないよ。』

その子は目が見えないのだろう…

それなのに、私を助けてくれた…


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