web×tear ♯02
私のブログはだんだんと
恋愛のことだけでなく、音楽や映画、食べ物のことなども書くようになり
他人のブログにお邪魔して、友達を増やしていくことにも成功していた。
そしてある日。
“新着100件”
というリンクをクリックした。
他人が書いたブログの記事を、書いた時間が最近である方から百件表示される。
そこにそそられるタイトルが一つあった。
それがスミとの出会いで、
私達の運命が、私達の世界が、
ゆっくりと回り始めた時だったなんて、思いも寄らなかった。
スミは男の子だけど、
私が大好きな少女マンガが好きだった。
そこから意気投合して
色んなことを話すようになった。
彼は私より一個上、高卒で公務員一年目だったので、仕事の話をしてくれたり、進路の相談に乗ってくれたりもした。
私の地元は首都圏付近、スミの地元はもう少し北のほうにあるそうだ。
そのうちメールアドレス…俗に言う“本アド”を交換。
深い話をしていくにつれ、気付いたことがあった。
恋愛観、少しネガティブな所も
私達は、人間としての本質が似ていた。
「やめてよ、もう!!」
母の金切り声が、階下から聞こえた。
また始まったのかと呆れるのと同時に、私は震えていた。
あんな風に、はっきりと母が叫んだのは初めてだった。
本気で思う。
殺されるかもしれない。
『スミ』
恐くて恐くて仕方がないのに、何も出来ない。
私はただ、その二文字をスミにメールすることしか出来なかった。
『どうしたの?』
返事はすぐに返ってきた。
もうこの家にはいたくない、いられないという想いが、頭をよぎる。
少し考えた末に、私は決断した。
『私を浚ってください』
知り合ってから約一年。
私達はお互いの顔すら知らなかった。
恋愛のことだけでなく、音楽や映画、食べ物のことなども書くようになり
他人のブログにお邪魔して、友達を増やしていくことにも成功していた。
そしてある日。
“新着100件”
というリンクをクリックした。
他人が書いたブログの記事を、書いた時間が最近である方から百件表示される。
そこにそそられるタイトルが一つあった。
それがスミとの出会いで、
私達の運命が、私達の世界が、
ゆっくりと回り始めた時だったなんて、思いも寄らなかった。
スミは男の子だけど、
私が大好きな少女マンガが好きだった。
そこから意気投合して
色んなことを話すようになった。
彼は私より一個上、高卒で公務員一年目だったので、仕事の話をしてくれたり、進路の相談に乗ってくれたりもした。
私の地元は首都圏付近、スミの地元はもう少し北のほうにあるそうだ。
そのうちメールアドレス…俗に言う“本アド”を交換。
深い話をしていくにつれ、気付いたことがあった。
恋愛観、少しネガティブな所も
私達は、人間としての本質が似ていた。
「やめてよ、もう!!」
母の金切り声が、階下から聞こえた。
また始まったのかと呆れるのと同時に、私は震えていた。
あんな風に、はっきりと母が叫んだのは初めてだった。
本気で思う。
殺されるかもしれない。
『スミ』
恐くて恐くて仕方がないのに、何も出来ない。
私はただ、その二文字をスミにメールすることしか出来なかった。
『どうしたの?』
返事はすぐに返ってきた。
もうこの家にはいたくない、いられないという想いが、頭をよぎる。
少し考えた末に、私は決断した。
『私を浚ってください』
知り合ってから約一年。
私達はお互いの顔すら知らなかった。
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