＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

その日の放課後ー


聖人は、あたしと一緒に帰ってくれたー。


ホームルームが終わり、聖人の座る一番後ろの席を見たあたしは、


ニコッと微笑んでくれた聖人に微笑み返したー。



『一緒に帰ろうな。』



ポンと優しくあたしの頭を叩いた聖人ー。



『うん。』



そう言って、あたし達は教室を後にしたー。



『ねぇ聖人‥‥。』


『ん？！‥何？！』


『今日‥休みかと思った。』



あたしは、そう言って聖人の顔を見上げたー。



そうー



今日は氷室のLIVEだからー。



『心配だったんだよ。昨日、俺がオマエを強引に、教室から外に連れ出したから‥。

渋川に呼び出されたんじゃねぇかとか‥。

クラスの連中に何かされたんじゃねぇかとか‥。

そんな事考えてたら、足が勝手にガッコに向いてたんだよな‥。

俺らしくねぇよな？！』



そう言って、聖人は笑ったー。



やっぱり聖人は優しいー。



『あはは‥。
でもLIVEはこれから行っても間に合うよね？！』



『まぁな。』



カチー



聖人はタバコに火を点けたー。

感想はありません。

• 奈央と出会えたから。<434>
• 奈央と出会えたから。<433>
• 奈央と出会えたから。<432>
• 奈央と出会えたから。<431>
• 奈央と出会えたから。<430>
• 奈央と出会えたから。<429>
• 奈央と出会えたから。<428>

もっと見る

• 片想いでも、恋は恋☆5
• 自分のための物語
• 恋人は背後霊３２
• 慣れ愛
• 2019年10月20日
• 恋人は背後霊３１
• セピア色(カラー)5

もっと見る