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異能者11

[461]  ヒッキー  2008-02-16投稿
少女が恐る恐る目を開けると、そこには昨日の少年、準が片手で相手の手を止めていた。
「邪魔をするな!」
また手を振り上げた。
準がいやいや戦闘体制をとろうとしたとき、
「まて!」
相手の後ろから二人の男性が現れた。どちらも胸にあのバッチが付けられていた。
「なにをやっているんだ、柳。」
「悟さん、すみません」
後ろから
「おい、まさかあれって」
「初めて見た」
こんな話が聞こえた。
「すまない、俺が治安維持委員会代表の谷本悟だ」
エースの代表、つまり学年最強ということになる。
「どうして最初からいなかったのですか?」
準は気になったのできいてみた。
「いや、少し迷子に・・・」
「えっ!?」
「いや、パトロールだよ、パトロール。」
準は聞かなかったことにした。
「君が昨日のだな」
「・・・」
「こたえなくてもいいよ。でも、さっきの動きを見て俺は確信したけど。」
準はもうしらばっくれるのは無理と判断した。
「その通りです。」
少しの沈黙が二人の間に流れた。不意に悟が
「邪魔になるかもしれないからつぶしておくか。」
と言った。

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