馬鹿な女。
あなたは私に言った。
「世界が滅んだら、お前のこと好きになってやるよ」
今私の手にあるのは――――地球を細部まで完全に粉々にすることのできる核兵器を始動させるためのボタン。
――あなたは私に言った。
「できないだろ?できたら付き合ってやるんだけどなぁ」
十三回目の告白の時のこと。
……ふふ。
笑いが、込み上げる。
これを押したら、あなたは褒めてくれるかしら?
ぎゅって抱き締めてくれて、「大好きだよ」って言ってくれるかしら?
――あぁ、待ち切れない!!
私は力強く、ボタンを押した……。
私とあなたとその他大勢。
今でも星になってどっかを廻ってる。
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