私の中身
今の私があるのも、昔の私がいたから…
全部が私。全部が中身。
1996年 春。
両親の離婚を機に住み慣れた町を離れ、隣町にある、神崎町に越して来た。母、小学生の妹二人、そして、この日に中学生になる私が歴史を感じさせる校舎の前に立っていた。
『ふっるぅ!前もそうだけど…ここも田舎だなっ』
私、琴音は真新しい制服のスカートを膝上まで短く切り、肩まで伸びたセミロングの髪をおろし、当時、流行していた、ルーズソックスを履いて、晴れの入学式に出席しようとしていた。『絶対先輩にめぇつけられるだろぅなぁ。 あっ その前に先生に止められるか。』
と、少しうつ向き加減に歩きながらその口元は笑っていた。
全部が私。全部が中身。
1996年 春。
両親の離婚を機に住み慣れた町を離れ、隣町にある、神崎町に越して来た。母、小学生の妹二人、そして、この日に中学生になる私が歴史を感じさせる校舎の前に立っていた。
『ふっるぅ!前もそうだけど…ここも田舎だなっ』
私、琴音は真新しい制服のスカートを膝上まで短く切り、肩まで伸びたセミロングの髪をおろし、当時、流行していた、ルーズソックスを履いて、晴れの入学式に出席しようとしていた。『絶対先輩にめぇつけられるだろぅなぁ。 あっ その前に先生に止められるか。』
と、少しうつ向き加減に歩きながらその口元は笑っていた。
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