携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ソードメーカー1―?

ソードメーカー1―?

[718]  いっと  2008-02-19投稿
「これは…!」
マギウスは目を見開いて驚いた。
「お主の考えは分かっておる。この計画を遂行した後、クーデターを起こして国を乗っ取る気じゃろう」
「下らない」
マギウスはそう言って、紙切れを丸めてポケットの中に入れた。
「こんな紙切れ一枚ではそんな証拠にならないことは、エリウス様もご存じでしょう?」
「確かにの」
エリウスは苦虫を咬み潰したような顔で、うめいた。「こんな文章一つでは、クーデター計画の証拠にはならん」
「はは、エリウス様、どうかなさったんですか?憶測だけでそんなことを言うなんて。おかしいですよ」
マギウスはおかしそうに笑って、言った。
「…」
「…もう用は無いですか?でしたら、帰らせて頂きます」
そう言って、マギウスは踵を返し、そのまま廊下の向こうにある闇の中に消えた。
その後ろ姿を見つめながら、エリウスは先ほどとは打って変わって楽しげな表情になっていた。
「マギウス。お前には謀略の知識を全て教えた。そして才能もある。今回はどうやらそれに溺れたようじゃな」
エリウスはくくくと笑いながら、踵を返すと、マギウスとは反対方向に、静かに歩いて行った。

感想

感想はありません。

「 いっと 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス