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初恋26-3

[178]  エリ  2008-02-20投稿
帰りのバスに乗ってからは、ずっと4人でおしゃべりして過ごした。
そして、サチコとコウヘイが寝てしまってからも、ダイキと2人の時間を楽しんだ。
「あ、俺さ、エリにプレゼントあるんだよね。」
「ホントに?私もダイキにプレゼントあるんだよ!」
そう言って、さっき買ったばかりのストラップを取り出した。
「あ!」
「えっ!」
二人とも同じストラップを出していた。
「エリも?」
「ダイキも?」
顔を見合わせて笑ってしまった。
「2人で同じの買ってたのか〜」
ダイキが気まずそうに笑った。
「似た者同士だね〜」
私も気まずくなってしまった。
「じゃあさ、エリの方のミッキーもらうよ!」
「じゃあ、私はダイキの方のミニーもらうね!」
無事に交換して携帯に付けた。
そして2人で携帯を眺めた。
「ナイスカップルだね!」
繋いでいた手を、ぎゅっと握った。
「そうだな!」
ダイキも笑顔で握り返してくれる。
「エリ。」
「ん?」
ダイキの方を見ると、ダイキが優しくキスをしてくれた。
「ありがとな。」
まわりの人は寝ているけど、人前でキスしてしまったことに、恥ずかしくなってしまった。
「顔真っ赤だよ!」
「だって、だって」
今度は頬にキスをしてくれた。
「これ以上いじめれないな〜」
そう言って、頭を撫でてくれた。
「おやすみ。」
「うん、おやすみなさい」
ダイキはゆっくりと眠った。
帰りも、ずっと手を握っていてくれた。
ダイキのこの手が好きだ。
大きくて、ちょっとゴツゴツしてるけど、優しい暖かい手。
ダイキへの好きの気持ちが、また増えていく。
ずっとこのまま2人でいれたらいいのに。
眠ったダイキの肩にもたれて、私も静かに眠った。

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