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迷 路と砂の山(後ろ

[372]  クイクシルバ  2008-02-21投稿



ちょうど真ん中らへんにあった砂場







砂の山つくろうか



だれだお前



だれだっていいでしょ



たしかに






砂をかき集めては
山へ持っていく


その繰り返し繰り返し


山はかすかに
確実に大きくなっていく







トンネル掘るなよ
崩れたらどうするんだ



また作ればいいよ



たしかに







互いに反対側からトンネル工事



無我夢中で掘っていた

なにかを必死に探すかのように








ああ

もう手がもう限界だ





でもなぜか諦める気にはならなかった










トンネルの向こう側から光

手が差し延べられた




僕は迷わずその手を掴んだ











迷路の旅路





偶然だな
またきみと出会うなんて




きみは微笑み
僕に手鏡を渡す




その中に映りこんだ自分




手も顔も泥だらけの自分








でも僕は



それを誇りに思えた





、、、

感想

  • 11620: ↑ありがとうございます、、その言葉で僕はほわっとしました [2011-01-16]

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