心の声…1
おれは普通の高校に通う17歳の学生だ。いたって普通の学生…いや、普通の学生とは言えないか…少し変な癖がある。
癖と言うより変わった性格と言った方がいいだろう。おれという人間が生活している中で常にもう一人の自分がいる。まるで第三者かのように自分の事を見ている。最近では、みんなが見ているおれの顔(性格)は心の中のおれが作り出した偽物の顔だと思うようになってきた。
おれは、本音は誰にも言わない。そうやって当たり障りなく生きてきた。おれの中には不平不満ばかり…そんな事をいちいち口に出したら、友達はおろか、社会で生きていくのは難しいだろう。ズレを感じたのは中学の頃だ…
同級生が恋愛だの進路だの話している時、いつもくだらないなどと言っているうちにおれの周りに話しかけてくる人間がいなくなった。いじめにあったりはしなかった。冷めた性格とそこそこの見た目…女子には人気がある方だったからか。何人かと交際したがどれも続きはしない。中身が薄っぺらいんだろう。中学3年の夏に親の都合とやらで転校し、それを機会に自分を偽る事にした。もしかしたら、みんな仮面を被って生きているのかもしれない。おれの変な癖?も当たり前なのかもしれない。だが、17のおれに人の本質など見抜く力はない。このまま当たり障りなく生きて行こうと思っていた。だが、高校2年の夏、ある人間に出会い自分自身が裸にされていく。
目覚ましがなり、朝食を食べながらニュースをみる。毎日同じ事の繰り返し。だが、毎日違う事件が起きていく。ほとんどの事件に対してバカばっかりだと思うだけだ。そう思う子供が増えてきているらしい。それは良くない傾向だとテレビでどっかの学者さんがいっていた。それもバカ言うなで終わってしまう。おれから言わせると全てくだらない。人を殺すなら、一人で死ねってな感じだ。
『怖いわね〜最近、事件が多くて外に出るのも怖いわ。あんたも気をつけなさいよ』と母。
『本当だね。母さんも戸締まりちゃんとしなきゃ駄目だよ』とおれ。
(あんたみたいなババアは大丈夫)と心の声。そう、自分の周りは平和であると勝手に決め付けているのだ。事件に巻き込まれるまでみんなそういう風に思うんだろう。さすがに親には元気でいてほしい。それもどういう気持ちで思うのかはわからない。まだ一人では生きていけないからか…(捻くれすぎだよ)と第三者のおれが突っ込む。
癖と言うより変わった性格と言った方がいいだろう。おれという人間が生活している中で常にもう一人の自分がいる。まるで第三者かのように自分の事を見ている。最近では、みんなが見ているおれの顔(性格)は心の中のおれが作り出した偽物の顔だと思うようになってきた。
おれは、本音は誰にも言わない。そうやって当たり障りなく生きてきた。おれの中には不平不満ばかり…そんな事をいちいち口に出したら、友達はおろか、社会で生きていくのは難しいだろう。ズレを感じたのは中学の頃だ…
同級生が恋愛だの進路だの話している時、いつもくだらないなどと言っているうちにおれの周りに話しかけてくる人間がいなくなった。いじめにあったりはしなかった。冷めた性格とそこそこの見た目…女子には人気がある方だったからか。何人かと交際したがどれも続きはしない。中身が薄っぺらいんだろう。中学3年の夏に親の都合とやらで転校し、それを機会に自分を偽る事にした。もしかしたら、みんな仮面を被って生きているのかもしれない。おれの変な癖?も当たり前なのかもしれない。だが、17のおれに人の本質など見抜く力はない。このまま当たり障りなく生きて行こうと思っていた。だが、高校2年の夏、ある人間に出会い自分自身が裸にされていく。
目覚ましがなり、朝食を食べながらニュースをみる。毎日同じ事の繰り返し。だが、毎日違う事件が起きていく。ほとんどの事件に対してバカばっかりだと思うだけだ。そう思う子供が増えてきているらしい。それは良くない傾向だとテレビでどっかの学者さんがいっていた。それもバカ言うなで終わってしまう。おれから言わせると全てくだらない。人を殺すなら、一人で死ねってな感じだ。
『怖いわね〜最近、事件が多くて外に出るのも怖いわ。あんたも気をつけなさいよ』と母。
『本当だね。母さんも戸締まりちゃんとしなきゃ駄目だよ』とおれ。
(あんたみたいなババアは大丈夫)と心の声。そう、自分の周りは平和であると勝手に決め付けているのだ。事件に巻き込まれるまでみんなそういう風に思うんだろう。さすがに親には元気でいてほしい。それもどういう気持ちで思うのかはわからない。まだ一人では生きていけないからか…(捻くれすぎだよ)と第三者のおれが突っ込む。
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