LASTSUMMER#55 『川浦の実力』
【3回表無死1、2塁】
マウンドに遂に天才、川浦球児が立った。
投球練習も終わり、打席には5番の天堂寺翔が立つ。
主審『プレイ!』
ここから俺達はとんでもない光景を目にすることになる…
まず、捕手の雪村が野手に声を掛ける。
雪村『ここから仕切り直しだ〜!内野ゲッツー!外野バックホーム!』
全員『へーい!!』
川浦がセットに入った。
ショウに対しての初球。
ズバーン!!!
主審『ストライ〜ク!』
ショウ(嘘だろ…おい…)
ど真ん中のストレートだったが、あまりの速さにショウは呆然と見送ってしまった…
ケイタ『バッチ、甘い球打ってこうぜぃ〜!』
ケイタが全く空気を読めない声を掛けたが、誰が見ても中学生レベルの球ではないことは明白だった…
続く2球目。
体を大きくひねったトルネードからボールが繰り出される。
ズバーン!!!
主審『ストライクツー!!』
またもストレート。
今度は球速を維持したままアウトローに決まった…
キョウスケ『ヒュ〜♪あの球速でコース突くのかよ〜…』
曽我端さんが2球も黙って見送ったショウに怒声を浴びせた。
曽我端『馬鹿野郎!!振らなきゃ当たらねぇんだよ!!アホみたいに突っ立ってんじゃねぇよ!』
………
とは言うもののアレは打てそうな球じゃない…
3球目。
ブンッ!!
主審『ストラックアウッ!!』
ショウ(スライダー…)
外のスライダーだった…
キレも球速も抜群!!
前のイニングで見たショウのシュートがほとんど曲がっていないかと思うほどだった…
俺はヘルメットとバットを持ってネクストに向かった…
川浦球児。
こんな投手がいれば間違なく2年連続で県を制覇するはずだ…
バッターボックスには6番のカズマが向かった。
ショウの三球三振…
これはまだ序章に過ぎなかった…
マウンドに遂に天才、川浦球児が立った。
投球練習も終わり、打席には5番の天堂寺翔が立つ。
主審『プレイ!』
ここから俺達はとんでもない光景を目にすることになる…
まず、捕手の雪村が野手に声を掛ける。
雪村『ここから仕切り直しだ〜!内野ゲッツー!外野バックホーム!』
全員『へーい!!』
川浦がセットに入った。
ショウに対しての初球。
ズバーン!!!
主審『ストライ〜ク!』
ショウ(嘘だろ…おい…)
ど真ん中のストレートだったが、あまりの速さにショウは呆然と見送ってしまった…
ケイタ『バッチ、甘い球打ってこうぜぃ〜!』
ケイタが全く空気を読めない声を掛けたが、誰が見ても中学生レベルの球ではないことは明白だった…
続く2球目。
体を大きくひねったトルネードからボールが繰り出される。
ズバーン!!!
主審『ストライクツー!!』
またもストレート。
今度は球速を維持したままアウトローに決まった…
キョウスケ『ヒュ〜♪あの球速でコース突くのかよ〜…』
曽我端さんが2球も黙って見送ったショウに怒声を浴びせた。
曽我端『馬鹿野郎!!振らなきゃ当たらねぇんだよ!!アホみたいに突っ立ってんじゃねぇよ!』
………
とは言うもののアレは打てそうな球じゃない…
3球目。
ブンッ!!
主審『ストラックアウッ!!』
ショウ(スライダー…)
外のスライダーだった…
キレも球速も抜群!!
前のイニングで見たショウのシュートがほとんど曲がっていないかと思うほどだった…
俺はヘルメットとバットを持ってネクストに向かった…
川浦球児。
こんな投手がいれば間違なく2年連続で県を制覇するはずだ…
バッターボックスには6番のカズマが向かった。
ショウの三球三振…
これはまだ序章に過ぎなかった…
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