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白黒の恋??

[211]  ソウキュウ  2008-02-23投稿
次の日、俺は10時過ぎに起きた。キョンとの待ち合わせは2時だったので少し時間があった。
携帯を見てみると光が点滅してる。きっとメールだろうと携帯を開き受信したメールを見る。
キョンからのメールだった。
『あのね、私、気になる人がいるの。多分好きなのかな?彼の事。昨日、話して一緒にご飯食べたんだけど気になる事があったんだ。彼の悩みみたいなんだけど今日その事を聞いて見ようと思う。』

昨日?彼って誰?そしてこのメールは一体…??
キョンは他に気になる人がいるのではないだろうか?俺は少し嫉妬してしまったが、友達という関係だから気になる人が他にいても仕方ないと思った。
「今日はどうする?会えるのかな?」
俺は着替えながらメールを返した。カーテンを開けると外は昨日と同じくらい晴れていて暖かそうだ。でも少し俺の気持ちはモヤモヤが立ち込めている。
外に出てすぐに返事が返ってきた。
『大丈夫だよ!昨日約束したしょ?』
「わかった、それじゃあ2時に」
メールを送った後、余ってる時間俺はあちこちをブラブラしていた。何をする事もなく、昨日と同じ待ち合わせ場所の上野公園を行ったり来たり。あのメールが気になって仕方なかった。上野公園を浮浪する怪しい俺の姿があった。

約束の2時になった。

誰かが軽く走ってこっちにくる。赤いコート、セミロングの柔らかい髪、キョンだった。元気な27歳。

『ごめん、待った?』
「ううん、全然」

ホントは2時間近くここにいた、なんて言えるわけがない。
『今日は何処に行こう?』
「遊園地みたいなところはどうかな?」
『いいねぇ!行こう行こう!』
キョンはめちゃめちゃはしゃいでいた。
『遊園地なんて…。ソウキュウもオコチャマだねぇ』
いやいや↓1番はしゃいでるのはキョン、あなたです

移動してる最中、俺はあのメールの事を考えていた。
(キョンが気になる人…)考える度にモヤモヤしてしまう。
『ソウキュウ?』
腕を捕まれハッとする俺。目の前にはキョンが背伸びをして俺を見つめていた。
『大丈夫?』
顔を真っ赤に染めて大丈夫だよと答えて慌てて歩き出す。胸がドキドキして今にも張り裂けそうな気持ち。

俺はキョンに恋をしてしまっている。でもキョンには気になる人いる。俺の中でトライアングルが成立していた。

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