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らずべりー03

[146]  2008-02-24投稿
入学式まであと20分。
することもなく、あたしと紀梨は雑談していた。
相変わらず泉君の机周りには人がいる。
すると、あたしと紀梨に二人の女の子が話し掛けてきた。
「ねぇ、友達になろうよ?ウチら、王華小学校出身なの。あたしが藤沢真璃。」
「波雲奈穂だよ!」
あたしは紀梨の方を見た。紀梨は、もちろん!って答えている。
悪い人達じゃなさそうだし、中学校で初めての友達だ。
「あたしは、春日紀梨。よろしくっ。」
今度はあたしの方に紀梨が向いた。
「か…奏里光月姫です。よろしくね。」
「あたしの親友なの。」
すかさず紀梨が付け加えた。
藤沢真璃(ふじさわまり)ちゃんと、波雲奈穂(なぐもなほ)ちゃんは、それを聞いて笑っている。
「あ、そうだ!ねぇ、奈穂?あれ書いてもらおうよ。」
「あぁ、そっか!」
なんだろう?と見ていると、二人共バックから小さな紙を取り出してあたし達の所に戻ってきた。
「なに、それ?」
紀梨が聞いた。
「んー?プロフィール!時間、まだ10分あるから書いてよ。間に合わなかったら、明日でもいいからさ!」
「じゃあ紀梨、あたし達も書いてもらおうよ?真璃ちゃん達にさ。」
「そー…だね。紙あったかな?」
紀梨はバックをごそごそし始めた。
「ウチらのこと、呼びすてでいいよ。」
「そーそー!奈穂は奈穂、真璃は真璃ってネ!」
「そうなの?じゃあ、あたし達もだよね紀梨?」
「うん…あ!あったぁ!はい、プロフィール。」
紀梨は、二人にプロフィールを渡した。
「あ!あたしも。」
慌ててあたしも渡すと、真璃と奈穂は自分の席に帰った。
すると、突然紀梨が立ち上がった。
「やば!あたし新入生代表の挨拶任されてたんだ!先生に原稿渡してくるね!」
「う…うん。」
紀梨は頭がいいから、任されたんだろうなぁ。
そんなことを思いながらあたしは、プロフィールに取り掛かった。
「将来の夢…?歌手かな。」
名前、電話番号、特技。色々聞かれるなぁ、プロフィールって。そして…。
「げっ…、す、好きな人…??」
好きな人。
もちろんいないこともない。むしろ、ずっと想い続けているくらいだ。
「どうしよう?」
書くか書かないか…悩んだあげく、決めた。
「書いちゃえ!!」
深呼吸をして落ち着いた時だった。
「お前結宮が好きなの?」

感想

  • 8928: こんにちは★夏にも風にも、に感想いただいてありがとうございます。サリーです。咲さんは中学生ですか?小説読ませてもらいましたが何だかプロフィール書きあったりするのとか、懐かしい気持ちになりました。続きが楽しみな小説です。更新がんばってくださいね★ [2011-01-16]

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