奈央と出会えたから。<92>
『サトル。俺 帰るわ。』
聖人が言ったー。
『マジ?!可愛い奈央ちゃんがお迎えに来たもんな?!』
サトル君がちょっとからかい口調で答えるー。
二重のハッキリした顔立ち故ー
サトル君は、坊主頭がよく似合っていたー。
『るせーよ。』
ぶっきらぼうにそう言った聖人はー
側に居たあたしの手を引きー
取り巻き達を掻き分けたー。
『サトル。7時に新港なー。』
あたしの手を引きながらー
聖人が振り返ってそう言ったー。
『おう。じゃあ後でな。』
サトル君も、そう言って手を挙げたー。
『じゃあね。奈央ちゃん。』
ミズホさんは、あたしに声を掛けてくれー
キュートに微笑んだー。
『はい。』
あたしも微笑み返したー。
ミズホさんの笑顔はー
同性のあたしから見ても魅力を感じさせたー。
中学生とは思えないー
女性の魅力を、ミズホさんは持っていたー。
初対面のあたしにさえ、それを感じさせたー。
ミズホさんの妖しい魅力はー
一体何処から来るものなのだろうー。
なんだかあたしは、自分が恥ずかしくなったー。
聖人はこういうヒトをどう思うのかなー
あたしもミズホさんの様に色っぽい女性になれるのかなー
そんなコトを考えていたらー
『奈央。どした?!ボーっとして?!
具合でも悪い?!』
心配そうに、聖人に顔を覗き込まれてしまいー
『ううん。何でもないよ。初めて三年生の先輩の教室へ入ったから緊張しちゃって‥‥‥。』
ーなんて、とっさに思いついた言葉でごまかそうとしたけどー
『バカ。また変なコト考えんなよ。
ミズホはただのトモダチー。』
びっくりしたー。
聖人にー
ここまであたしの気持ちを見透かされるとは思っていなかったからー。
『聖人ぉ‥‥。』
『ん?』
『‥あは。呼んでみただけっ!!』
『はぁ〜?!何だそれ?!』
今日は、あたしから手を取ったー
あたしの大好きな人の手はー
いつも暖かかったからー
いつもあたしのお気に入りだったー。
ちょうど付き合い始めたばかりのこの頃がー
あたし達にとっては一番幸せだった時なのかもねー
聖人‥‥‥。
聖人が言ったー。
『マジ?!可愛い奈央ちゃんがお迎えに来たもんな?!』
サトル君がちょっとからかい口調で答えるー。
二重のハッキリした顔立ち故ー
サトル君は、坊主頭がよく似合っていたー。
『るせーよ。』
ぶっきらぼうにそう言った聖人はー
側に居たあたしの手を引きー
取り巻き達を掻き分けたー。
『サトル。7時に新港なー。』
あたしの手を引きながらー
聖人が振り返ってそう言ったー。
『おう。じゃあ後でな。』
サトル君も、そう言って手を挙げたー。
『じゃあね。奈央ちゃん。』
ミズホさんは、あたしに声を掛けてくれー
キュートに微笑んだー。
『はい。』
あたしも微笑み返したー。
ミズホさんの笑顔はー
同性のあたしから見ても魅力を感じさせたー。
中学生とは思えないー
女性の魅力を、ミズホさんは持っていたー。
初対面のあたしにさえ、それを感じさせたー。
ミズホさんの妖しい魅力はー
一体何処から来るものなのだろうー。
なんだかあたしは、自分が恥ずかしくなったー。
聖人はこういうヒトをどう思うのかなー
あたしもミズホさんの様に色っぽい女性になれるのかなー
そんなコトを考えていたらー
『奈央。どした?!ボーっとして?!
具合でも悪い?!』
心配そうに、聖人に顔を覗き込まれてしまいー
『ううん。何でもないよ。初めて三年生の先輩の教室へ入ったから緊張しちゃって‥‥‥。』
ーなんて、とっさに思いついた言葉でごまかそうとしたけどー
『バカ。また変なコト考えんなよ。
ミズホはただのトモダチー。』
びっくりしたー。
聖人にー
ここまであたしの気持ちを見透かされるとは思っていなかったからー。
『聖人ぉ‥‥。』
『ん?』
『‥あは。呼んでみただけっ!!』
『はぁ〜?!何だそれ?!』
今日は、あたしから手を取ったー
あたしの大好きな人の手はー
いつも暖かかったからー
いつもあたしのお気に入りだったー。
ちょうど付き合い始めたばかりのこの頃がー
あたし達にとっては一番幸せだった時なのかもねー
聖人‥‥‥。
感想
感想はありません。
「 麻呂 」の携帯小説
- 奈央と出会えたから。<434>
- 奈央と出会えたから。<433>
- 奈央と出会えたから。<432>
- 奈央と出会えたから。<431>
- 奈央と出会えたから。<430>
- 奈央と出会えたから。<429>
- 奈央と出会えたから。<428>