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Mind Adventure 3

[586]  籬 規那  2008-02-25投稿

息をつく間もなく、すぐに二度目の襲撃が襲って来た。羽毛とはとても呼べないような、硬質の翼が無慈悲に振るわれる。


だが。


それに割って入ったものがあった。




「£¢〆†∫,'仝戍禦≡〆掫々ヾ∃"§∽∂∴¢∝∪!」




高めの澄んだ声が途切れると同時に、妖需のすぐ前に突如光が発生する。


光はその瞬間に四散して空を走り、複雑な円陣を描く。



…――ィィン!

一拍遅れて、金属がぶつかり合うような音が辺りに響いた。



見ると、足元には無数の細長い針のようなものが転がっている。



かなり勘弁してほしい。こんな物に体当たりされたら、とても「痛い」程度では済まなかった。




続いて、黒い影が頭の横を掠め飛んで行った。ジンの使い魔だ。ゲルともゾルとも言える、独特の形状をした体を利用して、怪鳥から機動力を搦め捕る。



メシアは、治療、援護専門の後衛型。

ジンは、その一族の性質ゆえの、万能型。

私は―――\r



「はっ!!」



気合いの掛け声と共に、手に持った武器を放る。


弓矢を短くしたような形状をした”風矢”は、妖需の固有武器。指向性に富み、比較的小さく、戦闘でも改造でも比較的扱いやすい。


つまり私は、素早い動きの、陽動、補助型。






2本の”風矢”は、粘り気から必死に逃げようとする怪鳥の翼を固定した。




―――ざっ



その前に、歩を進めたデイル。



そして一言。



「今日は鳥肉か。」




食い気ですか。

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