散ったとしても。1
いつも目に映るのは、あなたの後姿だけ。
いつだって、自分の隣に居て欲しい存在なのに。
届かないもどかしさが頭を狂わせる。
空虚感で押し潰されそう。
孤独で寂しい夜、頭からあなたが離れない。
どうか、どうか。
散るしかない未来ならば、一瞬でいいから。
儚くていいから。
美しく、散ってゆきたい。
* * * * *
「ねえ、みた!!?昨日のドラマ!あたしも、あーんな風にラブラブなカップルになりたいなぁ〜…」
「ごめん、見てないよ、ソレ。」
「はぁっ!!?超面白かったのに!!!」
「ふー…ん。……つか、ラブラブって死語でしょ」
「私語?ん?なにが?」
「・・・・・・・・・・なんでも。」
同時にHR開始のチャイムが鳴り響いた。
朝っぱらから煩いこの女は“菜月(なづき)”。やけに流行流行流行、と片っ端から流行りのモノばかりを集めてる馬鹿みたいな女。
テレビだって、周りの話題についていけるように見てるだけ。
制服なんて、どこの民族?新しく地球に降り立った種族?って言いたくなるほど、アホ丸出しの格好。
(水色パンツ丸見えだし…)
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