紙と神 ?
「紙と神…こんなアダルトビデオあったか?」
哲也はクレームをもらったビデオを手にとり眺めていた。そして、お客さんの声に気付いた店長が哲也に話し掛ける。
「どうしたんだい?クレームかい?」
「そうなんですけどビデオだけ俺に投げ捨てて帰っちゃったんすよ。でも、あきらかにおかしいですよ。」
「なにがだい?」
「だいたい『紙と神』なんてタイトルのアダルトビデオ聞いたことないし、うちの店でもみたことがない。さらに俺に話しかけてきた男性もみたことないですもん。きわめつけはこのパッケージなしですよ。」
記憶力だけには自信がある哲也は数少ないお客さんの顔はたいてい覚えていた。それに哲也と同じぐらいの年の人がくることはまずなかったのだ。
「哲也くん、とりあえずビデオを確認しといて。在庫チェックも頼むよ。」
店長がめんどくさいことは任せたと背中に書いてあるのが見えながら自分の部屋へ戻る。
「とりあえず確認してみるか。」
店にあるテレビデオで『紙と神』をセットし、再生した。
「ザーザーザー…」
「砂あらしか。確かになにも映らない。まぁ〜客も帰ったし、とりあえず置いとくか。」
哲也が早送りしても全く画面が変わらないので嫌気がさして停止ボタンを押そうとしたそのとき…
「Ъξヴ〜けて。…すけて。たすけてぇーー!」
砂あらしの画面から突然女の人の叫び声が聞こえた。哲也は慌てて停止ボタンを押した。
「なんだよ!なんなんだよ!!」
何回巻き戻して聞いても聞こえる女の叫び声。この意味を知るのはそう遠くなかった。
哲也はクレームをもらったビデオを手にとり眺めていた。そして、お客さんの声に気付いた店長が哲也に話し掛ける。
「どうしたんだい?クレームかい?」
「そうなんですけどビデオだけ俺に投げ捨てて帰っちゃったんすよ。でも、あきらかにおかしいですよ。」
「なにがだい?」
「だいたい『紙と神』なんてタイトルのアダルトビデオ聞いたことないし、うちの店でもみたことがない。さらに俺に話しかけてきた男性もみたことないですもん。きわめつけはこのパッケージなしですよ。」
記憶力だけには自信がある哲也は数少ないお客さんの顔はたいてい覚えていた。それに哲也と同じぐらいの年の人がくることはまずなかったのだ。
「哲也くん、とりあえずビデオを確認しといて。在庫チェックも頼むよ。」
店長がめんどくさいことは任せたと背中に書いてあるのが見えながら自分の部屋へ戻る。
「とりあえず確認してみるか。」
店にあるテレビデオで『紙と神』をセットし、再生した。
「ザーザーザー…」
「砂あらしか。確かになにも映らない。まぁ〜客も帰ったし、とりあえず置いとくか。」
哲也が早送りしても全く画面が変わらないので嫌気がさして停止ボタンを押そうとしたそのとき…
「Ъξヴ〜けて。…すけて。たすけてぇーー!」
砂あらしの画面から突然女の人の叫び声が聞こえた。哲也は慌てて停止ボタンを押した。
「なんだよ!なんなんだよ!!」
何回巻き戻して聞いても聞こえる女の叫び声。この意味を知るのはそう遠くなかった。
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