デジカメ?
「ごめん、寝てたんだよ。ほんとごめん。わざとじゃないし、本当に寝てたんだって。」
「...わかった。」
プチ。ツーツーツー −またかよ−勇(いさみ)は思った。ホントにこいつは手の焼ける女だと。本当に疲れて寝てただけじゃないか、それでメールの返信が出来なかっただけ。なのに、いつも怒って電話を切る。このやりとりはいつものこと。高校時代から変わらない。きっともっと物分かりのいい女はいる。もっとこいつより優しい女はいっぱいいる。分かってるんだけど...やっぱり好きなんだよな。里子(りこ)のこと。
勇は携帯を手に取って、里子に電話をかけ直す。1回目、留守電に繋がった。2回目、また留守電。3回目、ちょっと呼び出し音がなって、切れた。4回目、ちょっと鳴って着拒を押されたみたい。5回目、長い間呼び出し音が鳴った。出た。今日はいつもより早く出たなと勇は安心した。
「もしもし、里子?」
「...勇、里子のこと嫌いなんだ。」
「なんでだよ。愛してるよ。だけど、今日はホントに疲れてしまって...まぢごめん。許してくれないの?」
「...許す。」
それからたわいもない話をする。二人の会話はいつもこんな感じである。
勇は不安になることがある。勇が里子に電話をしても、出ないか出ても忙しいからとすぐに電話を切る。でも、勇が電話に出ないといつもこうなんだ。里子はホントに俺のコトが好きなのか?里子は淋しがり屋だから、その淋しいさ故の行動だと思っていたが、最近はどうなのかわからなくなってきた。
俺が結婚したい女だった里子。その気持ちに揺るぎはないと思っているんだけど...
『勇。おはよ。今日も頑張ろうね。』
里子からのメールで勇は目が覚めた。里子は大学を卒業し、昨年の春から第一希望だった新聞社に勤めている。大分仕事には慣れたみたいだけど、まだまだ覚えなければならない仕事がたくさんあるみたいで毎日忙しそうだ。でも、やり甲斐はあるみたいで、毎日はつらつとしている。そんな里子の姿が勇は好きだ。
勇はというと専門学校を卒業し、里子と同じように第一希望だった仕事に就いている。今の俺がいるのは里子のお陰だと、里子がいたから頑張れたと素直に思ってる。だから、俺は決心した。
「...わかった。」
プチ。ツーツーツー −またかよ−勇(いさみ)は思った。ホントにこいつは手の焼ける女だと。本当に疲れて寝てただけじゃないか、それでメールの返信が出来なかっただけ。なのに、いつも怒って電話を切る。このやりとりはいつものこと。高校時代から変わらない。きっともっと物分かりのいい女はいる。もっとこいつより優しい女はいっぱいいる。分かってるんだけど...やっぱり好きなんだよな。里子(りこ)のこと。
勇は携帯を手に取って、里子に電話をかけ直す。1回目、留守電に繋がった。2回目、また留守電。3回目、ちょっと呼び出し音がなって、切れた。4回目、ちょっと鳴って着拒を押されたみたい。5回目、長い間呼び出し音が鳴った。出た。今日はいつもより早く出たなと勇は安心した。
「もしもし、里子?」
「...勇、里子のこと嫌いなんだ。」
「なんでだよ。愛してるよ。だけど、今日はホントに疲れてしまって...まぢごめん。許してくれないの?」
「...許す。」
それからたわいもない話をする。二人の会話はいつもこんな感じである。
勇は不安になることがある。勇が里子に電話をしても、出ないか出ても忙しいからとすぐに電話を切る。でも、勇が電話に出ないといつもこうなんだ。里子はホントに俺のコトが好きなのか?里子は淋しがり屋だから、その淋しいさ故の行動だと思っていたが、最近はどうなのかわからなくなってきた。
俺が結婚したい女だった里子。その気持ちに揺るぎはないと思っているんだけど...
『勇。おはよ。今日も頑張ろうね。』
里子からのメールで勇は目が覚めた。里子は大学を卒業し、昨年の春から第一希望だった新聞社に勤めている。大分仕事には慣れたみたいだけど、まだまだ覚えなければならない仕事がたくさんあるみたいで毎日忙しそうだ。でも、やり甲斐はあるみたいで、毎日はつらつとしている。そんな里子の姿が勇は好きだ。
勇はというと専門学校を卒業し、里子と同じように第一希望だった仕事に就いている。今の俺がいるのは里子のお陰だと、里子がいたから頑張れたと素直に思ってる。だから、俺は決心した。
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