like or love 〜like to love〜
あの告白から1年。いつもより念入りにお化粧して家を出る。
寒さはどこかへ消えていくこの季節、2月17日。
地下鉄が混んでいて待ち合わせに遅刻した。
『にな、遅いよ。』『ごめん、地下鉄混んでて……』『そっか。んで、どこに行く？』『ん〜。どこでもいいよ♪』『なんだそれ。ちゃんと決めとけよ。』『いいじゃん、二人ならどこ行っても楽しいし。』
『……じゃあ、とっておきの場所に連れていってあげる♪』
そう、私と玲は今も代わらない関係だ。何気に私は彼のこと諦めてないけど（笑
連れていかれたのは、人気のない、高台にある公園。その先には綺麗な夜景が広がっていた。
『へー。玲にしては珍しいチョイスじゃん。』『だろ？』『……あれからもう三年かぁ。』『え？』『課題発表会。皆どうしてるかな〜？』『……にな、ちょっと…』『ん〜？』
突然彼は私の腕をつかんで引き寄せた。触れたのは体だけじゃない。そう、彼とキスをした。
『……っ、ちょっ…』『ごめん、いきなり。でも俺、になが好きなんだ。』
最後の言葉はまるでジグソーパズルのピースのように、私の心にハマった。あの日から三年、ずっと待っていた貴方がここにいる。
驚くのはこれだけではなかった。
『まだこんな形でしか言えないけど…。これもらって欲しい。』
ポケットから彼が取り出したのは小さな箱だった。『開けて。』
開けてみると、それはコアラのモチーフのついた指輪だった。『日本もいいけど、やっぱ俺達の出会いはオーストラリア留学だし（笑 ホストファミリーに頼んで作ってもらったんだ。』
『う〜、ずる…いょっ……ずっと、待ってたぁ……』
『ねぇ、にな。結婚しよう。』『玲…』『いやとは言わせないから。』
ずるいよ。大事な事全部自分のものにして。
言葉はいらない。君と交わしたキスが私の返事だから。
貴方と未来をつくると、約束した。
寒さはどこかへ消えていくこの季節、2月17日。
地下鉄が混んでいて待ち合わせに遅刻した。
『にな、遅いよ。』『ごめん、地下鉄混んでて……』『そっか。んで、どこに行く？』『ん〜。どこでもいいよ♪』『なんだそれ。ちゃんと決めとけよ。』『いいじゃん、二人ならどこ行っても楽しいし。』
『……じゃあ、とっておきの場所に連れていってあげる♪』
そう、私と玲は今も代わらない関係だ。何気に私は彼のこと諦めてないけど（笑
連れていかれたのは、人気のない、高台にある公園。その先には綺麗な夜景が広がっていた。
『へー。玲にしては珍しいチョイスじゃん。』『だろ？』『……あれからもう三年かぁ。』『え？』『課題発表会。皆どうしてるかな〜？』『……にな、ちょっと…』『ん〜？』
突然彼は私の腕をつかんで引き寄せた。触れたのは体だけじゃない。そう、彼とキスをした。
『……っ、ちょっ…』『ごめん、いきなり。でも俺、になが好きなんだ。』
最後の言葉はまるでジグソーパズルのピースのように、私の心にハマった。あの日から三年、ずっと待っていた貴方がここにいる。
驚くのはこれだけではなかった。
『まだこんな形でしか言えないけど…。これもらって欲しい。』
ポケットから彼が取り出したのは小さな箱だった。『開けて。』
開けてみると、それはコアラのモチーフのついた指輪だった。『日本もいいけど、やっぱ俺達の出会いはオーストラリア留学だし（笑 ホストファミリーに頼んで作ってもらったんだ。』
『う〜、ずる…いょっ……ずっと、待ってたぁ……』
『ねぇ、にな。結婚しよう。』『玲…』『いやとは言わせないから。』
ずるいよ。大事な事全部自分のものにして。
言葉はいらない。君と交わしたキスが私の返事だから。
貴方と未来をつくると、約束した。
感想
- 8979： いい文脈ですね。文に対する愛情みたいなものを感じます。よろしければこのサイトを御覧下さい。http://tool-4.net/?syodouです。 [2011-01-16]
