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Mind Adventure 4

[592]  籬 規那  2008-02-29投稿


「大体っ!その眉間の縦ジワどうにかしたら!?」


「よ妖需さんっ……喧嘩は……」


「………お前のヘソ出しもな」

「出てないし。鞄付けてるもん。ていうか、女の子のお腹ばっか見てんの?スケベ」

「…………な……み見てねぇよ!!馬鹿か!?」


「デイルさんも……」



「じゃあ、今の間はなにさ?」

「うるせーな!お前なんか男女だろーが……っ」

「汗かいてるよ?声大きいよ?」

「………くっ――」



ジンが8本目の焼鳥を手にして言う。


「大丈夫だってw二人とも80%位しか本気じゃないんだ!きっと?」


「80%というのは、ほとんどのことですぅ……」


「いや………実は………」


急に神妙な面持ちになったジンが口を開く。

「%は、方言なんだよ。」


それを聞いたメシアが、心底ほっとした顔をする。


「では、お二人は微塵も本気ではないのですね?」


「…………」


半泣きでおどおどしているメシアを、ジンが窘めている。(いや、からかってる……?)


にぱっ♪♪

輝くような笑みが眩しい。爽やか過ぎるほどに爽やかだ。ディルにも見習って欲しくなる。


………いや、勿論、その邪悪さが垣間見えない所だけだが。




つくづく正反対な二人だ。
見ていて、心が自然と和んでくる。(ここは、なだめているだけ、ということにしておこう)





―――魔法みたい

自然と顔がほころぶ。



「なにニヤニヤしてんだよ」


「別に?ただ、かわいいなぁって。別にディルみたいに、変な事考えてないよ?」


――バチッ。


ついに不可視の光線が二人の間で炸裂する。


メシア様御乱心まで、あと10秒。



ジンの笑顔が、見る間に輝きを増す。

聞いた者は居なかったが――
ジンは微かに呟いた。

「80%って言ったら………おいらの地域住民では、5分の4って意味だけどね?」












恋い焦がれていた日常。


触れた、温もりとか、


私は、きっと、この時に






初めて願った。




護りたいと。

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