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トロイメライ03

[126]  2008-02-29投稿
ライラミン国のお姫 様は、にこやかだ。
戦争する気あんのかよ?ディズはひそかにそう思った。
「えー、揃ったようなのでサミットを開始したいと思いますが…。」
アルフは司会者だ。
国のトップである王同士は威厳がある。
すると、城の娘が水を持ってきた。その姿を見て、ディズはぎょっとした。
い、イヴ!?あいつ戦争って聞いてサミットを見にきたな?
身なりは召使だが、前に魔法で変身練習をしていたイヴを見たことのあるディズは、間違えるはずがない。そーっとフィレンを見ると、大丈夫だ。気付いていない。
「無茶苦茶。」
「何か言いました?ディズさん?」
ライラミン国姫、ナリアは首を傾げる。
「いえ、別に。それより、どの国と戦争を?」
「お父様に聞いたのですが、我がライラミンはハルバナロと対立しているようなのです。」
ハルバナロ。その国の民は、悪魔と契約を交わしたという噂をディズも聞いたことがある。
「ハルバナロ…ですか。」
「どうやら王子は噂を知っておられるご様子ね。」
少しだけ、と言っておいた。もちろんイヴは聞いている。
「あれは…、本当らしいのです。悪魔との契約は、実在していたのです!」
ばからしい!そんなことあるわけない!「我が国の代表20名がハルバナロへ向かった所、3名だけが生存していました。」
「3名…。」
ナリア姫の顔が曇った。
「あの国は、命のない民ばかりだ…と言い残し、3名共…亡くなりました。」
「そんな…。それでフロリス国に協力を?」
「はい。いずれ悪魔の謎と共に、悪魔の国をなんとかしなくてはなりません。フロリス国王が納得してくれればいいのですが…。」
それで戦争…?悪魔との契約を交わした国は、最強の力を得ると聞いた。もしそれが本当なら…。
「ディズ王子、ナリア姫。大人で話をするので、ディズ様のお部屋にいてください。」
アルフが言った。それを聞いたイヴは、そそくさと出て行った。また来るな?あいつ。
「じゃ、こっちですナリア姫。」
扉の去り際、大人達の深刻な表情をディズは見た。
「それにしても、フロリス城なんて久しぶり!確か魔女の子がいましたよね?」
ナリア姫は、目をキラキラさせている。
「イヴですか?」
「はい!ぜひ会いたいものです。」
「会えますよ。」
ガチャ。扉を開けた。
「ほら。」

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