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ソードメーカー2―?

[615]  いっと  2008-03-01投稿
ミリスにそう言われ、ロイは更衣室でセイルの使っていた防具を着た。
…汗臭い…―\r
心の中で愕然としながら、ロイは更衣室を出た。
「さて、全員揃ったわね。早速、教練を始めましょう」
「え?二人…ですか?」
ミリスの開始の言葉に、ロイは目を丸くした。
「そうよ。リリーちゃんと、ルイス君。この二人が全生徒よ」
「ええっ!本当ですか!?」
「あはは…まあ、家は主に鍛治商売中心でやってるからね…」
エミリアが苦笑いして、一つ小さくため息をついた。「ロイ君、実はここらの剣士志望の人たちは皆、『クエスター』っていう魔法剣ソードメーカーの所に行ってしまっているのよ」
リリーがそう言って、少し気の毒そうな顔をした。
「く、クエスター!あの、商売に成功して、各地に鍛治店を展開している!?」「そうよ。まあ、私は小さい時からエミ姉とミリ姉にお世話になってるから、ここを離れる積もりは無いけどね」
「俺もここを離れる積もりはさらさら無いぞ!」
ルイスは胸を張って、言った。
「あうう、ありがとう、リリーちゃん!」
ミリスはそう言って、ひしとリリーに抱きついた。
それを見たロイは、この店の経営状態の一端を垣間見たような気がした。

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