Symbol 9
「・・・にしても・・・」
両手を後ろにつき、天を仰ぐ。
「警察達の記憶書き換えちゃねぇ・・・」
遥が呆れた顔をする。
「だ、だから!ああしなければ──くっ・・・」
先程と同じことを言おうとしたが、遥の顔が次第に怪しくなってきたのを見て、口を塞いだ。
どちらにしても遥が笑った。
「でも、麻弥が居なくなったらそれはそれで嫌だな・・・」
笑顔のまま、ひそかな本心を告げた。
「バ、バカ者・・・照れるじゃないか・・・」
赤く染まっていく顔を伏せる。
自分ではどうこう言うくせに、いざ他人に言われると非常に恥ずかしかった。
遥がいきなり立ち上がり、尻を掃う。
「ど、何処へ行くのだ?まさか他の女のところに──」
「僕はそんなことしない!もうすぐ昼休みが終わるから教室に戻るの!」
食い散らかしたゴミを拾い、再び立ち上がる。
「なんだ、そんなことか。先に言え」
勝手に勘違いしていたくせに、遥に責任を押し付けた。
麻弥は自分の鞄を持ち立ち上がり、
「掃え」
遥に背を向けた。
「・・・何処を?」
「尻をだ。早く掃え」
「そんなの自分で──」
「両手が塞がっている」
ご丁寧に鞄を両手で抱えていた。
「・・・はぁ・・・」
非常に気まずいと思いながらも空いている片方の手で強く掃う。
両手を後ろにつき、天を仰ぐ。
「警察達の記憶書き換えちゃねぇ・・・」
遥が呆れた顔をする。
「だ、だから!ああしなければ──くっ・・・」
先程と同じことを言おうとしたが、遥の顔が次第に怪しくなってきたのを見て、口を塞いだ。
どちらにしても遥が笑った。
「でも、麻弥が居なくなったらそれはそれで嫌だな・・・」
笑顔のまま、ひそかな本心を告げた。
「バ、バカ者・・・照れるじゃないか・・・」
赤く染まっていく顔を伏せる。
自分ではどうこう言うくせに、いざ他人に言われると非常に恥ずかしかった。
遥がいきなり立ち上がり、尻を掃う。
「ど、何処へ行くのだ?まさか他の女のところに──」
「僕はそんなことしない!もうすぐ昼休みが終わるから教室に戻るの!」
食い散らかしたゴミを拾い、再び立ち上がる。
「なんだ、そんなことか。先に言え」
勝手に勘違いしていたくせに、遥に責任を押し付けた。
麻弥は自分の鞄を持ち立ち上がり、
「掃え」
遥に背を向けた。
「・・・何処を?」
「尻をだ。早く掃え」
「そんなの自分で──」
「両手が塞がっている」
ご丁寧に鞄を両手で抱えていた。
「・・・はぁ・・・」
非常に気まずいと思いながらも空いている片方の手で強く掃う。
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