年下。。Last Love?
私と俊也は、最終の電車を駅のホームで待っていた。
俊也が私の身体に残した香りが、時々・・立ち上り、私はソレに酔いしれるように安堵に近い空気に包まれていた。
そんなとき・・俊也が、そんな空気を断ち切るかのように、静かに語りだした。
「・・貴方を刺した女に・・一也さんと貴方のことを教えたのは・・俺・・なんです・・」
俊也の大きな身体が、震えだし、声には軽い嗚咽までまじりだした。
「ま・・まさか・・あんなことになるなんて・・」
私は、俊也の身体の震えを止めるかのように、俊也の頭にそっと手を置き、撫でながら告げた。
「知ってたよ・・」
俊也は、驚きを露にした瞳で、私の顔を仰視した。
「し・・知ってた?・・」
「刺された直後に、あの女の人が言ったのよ・・『あなたが悪いのよ・・一也と付き合いながら・・一也の弟とも・・なんて・・。弟が教えてくれたのよ・・』って・・!!
刺されてスゴくパニックってたんだけど『弟』とか『弟とも付き合ってた』という言葉が・・」
私の声にも涙が混じりだしてきてしまった。
「一也の弟だったんだね・・ごめんね・・苦しかったよね・・ごめんね・・」
俊也は、一也の『弟』だった。
母親がちがうのだけれども・・。
私は退院したあとに、色々と調べて・・わかってしまった。
遠くから、最終電車の妙に明るい光が近づいてきた。
「電車来たよ!」
涙を拭いながら、わざと軽い口調で私は言った。
俊也も私に促されるように立ち上がった。
電車がホームに滑りこんだとき・・俊也は私の腕をつかみ、胸の中に強く抱きしめた・・。
「しゅん・・や・・」私は直ぐに感じとってしまった・・。
私と俊也の間に、在る。『異物感』を・・。ボタボタと音がなるかのように・・真っ赤な液体が・・一滴二滴と落ちていった。
俊也は、自分の腹を刃物で刺したのだった。
崩れ落ちそうになる俊也が、私の耳元で一言ささやいた。
「『あいこ』になる・・?」
私の可愛いすぎる年下のバカ野郎を力一杯抱きしめ、私も答えた。
「うん・・『あいこ』」
・・END・・
俊也が私の身体に残した香りが、時々・・立ち上り、私はソレに酔いしれるように安堵に近い空気に包まれていた。
そんなとき・・俊也が、そんな空気を断ち切るかのように、静かに語りだした。
「・・貴方を刺した女に・・一也さんと貴方のことを教えたのは・・俺・・なんです・・」
俊也の大きな身体が、震えだし、声には軽い嗚咽までまじりだした。
「ま・・まさか・・あんなことになるなんて・・」
私は、俊也の身体の震えを止めるかのように、俊也の頭にそっと手を置き、撫でながら告げた。
「知ってたよ・・」
俊也は、驚きを露にした瞳で、私の顔を仰視した。
「し・・知ってた?・・」
「刺された直後に、あの女の人が言ったのよ・・『あなたが悪いのよ・・一也と付き合いながら・・一也の弟とも・・なんて・・。弟が教えてくれたのよ・・』って・・!!
刺されてスゴくパニックってたんだけど『弟』とか『弟とも付き合ってた』という言葉が・・」
私の声にも涙が混じりだしてきてしまった。
「一也の弟だったんだね・・ごめんね・・苦しかったよね・・ごめんね・・」
俊也は、一也の『弟』だった。
母親がちがうのだけれども・・。
私は退院したあとに、色々と調べて・・わかってしまった。
遠くから、最終電車の妙に明るい光が近づいてきた。
「電車来たよ!」
涙を拭いながら、わざと軽い口調で私は言った。
俊也も私に促されるように立ち上がった。
電車がホームに滑りこんだとき・・俊也は私の腕をつかみ、胸の中に強く抱きしめた・・。
「しゅん・・や・・」私は直ぐに感じとってしまった・・。
私と俊也の間に、在る。『異物感』を・・。ボタボタと音がなるかのように・・真っ赤な液体が・・一滴二滴と落ちていった。
俊也は、自分の腹を刃物で刺したのだった。
崩れ落ちそうになる俊也が、私の耳元で一言ささやいた。
「『あいこ』になる・・?」
私の可愛いすぎる年下のバカ野郎を力一杯抱きしめ、私も答えた。
「うん・・『あいこ』」
・・END・・
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